今年○○だったことの第2弾、今年行って良かったと思う場所。
山にも登ったし、海外マラソンも走ったけれど、その中で良かったと思う順番を付けてみる。それによって自分がいま何に価値を見出していて、優先順位を付けるべきかが分かると思う。
第1位 ブダペスト
今年行った場所の中で最も良かったと思ったのはブダペスト。
その直前にイタリアのミラノ、パルマ、ボローニャを訪れたんだけど、それらの街よりも大きな感動と印象が深い。
1泊2日の滞在、ハーフマラソン参加もあって、ブダ城へ行けなかったのが心残り。ただ、訪問先の全てを見るのは不可能だし、行けなかったほうが次に再訪するための動機にもなる。
そうそう、この街は意外と日本人観光客が多かった。見どころが多く、物価も比較的安めなのも嬉しい。お薦めしたい旅先の一つだ。
第2位 ツールドモンブラン
ツールドモンブラン(TMB)は欧州最高峰のモンブラン周辺をグルっと一周するトレイル。詳しくは別の記事に書いたので、そちらをご覧いただきたい。
自分の足で陸の国境線を越える。言語も変わる。行き交う人々の挨拶が変わるとその実感がわいてくる。これは空路の旅ではなかなか味わえない。
街々の歴史地区を歩いて文化の違いを感じるのも楽しいが、こうして自然に触れるのも旅の一つだ。ローカルの人たちの暮らしやオフの過ごし方を垣間見れるのも魅力的。
第3位 ミラノ
ブダペストも良かったが、やはりミラノだって感動した。その後パルマ、ピアツェンツァ、ボローニャ、トリノ、クールマイユールへも行ったので、北イタリアの多くを見させてもらえた。
イタリアでは何を食べても美味しかったし、あらゆるものが繊細な作りをしているように見えた。
欧州は物価が高い。貧乏旅行が染みついている私が言うのもなんだが、ここは使えるお金をたっぷり準備すべきだと思う。観光にも食の体験にも惜しまずお金を使って楽しみたいところだ。
第4位 上海
第4位は上海。3月にバンコクへ行く前後に立ち寄った。
上海へ行ったのは6年ぶり。やっぱり中国本土の大都市はそのスケールに圧倒される。私は中国の大都市を訪れることが好きなようだ。
訪日する中国人観光客は多いが、その逆は圧倒的に少ないのではないか。どうも食わず嫌いの気がしてならない。これはもったいない。
そうそう、この後6月に深センに行く予定だったものの、ビザの関係で渡航できなかった。でもそれから半年も経たないうちにビザ免除が復活したので、来年は中国本土をメインに旅の計画を立てようと思う。
第5位 船形山
第5位は船形山。やっと国内の登山の話題になった。この山に登るのは2回目。
今年の山行回数はおよそ25回だが、その中で年初の元旦に登った船形山の印象が強い。
今年は雪が少ないと思って登り始めたけれど、山頂付近はガチで真冬だった。
元旦の山行は終始孤独な世界だった。一方で下山後に能登半島で地震が発生したのを知って、まるで隔世の感があった。翌日は羽田空港の事故もあった。年明け早々大変な1年になると感じた。
第6位 安達太良山
第6位は安達太良山。1月2日は穏やかで快晴のお天気に恵まれた。
終始抜群の眺め。登山者も多い。ただ、終始アイゼンを装着していたこともあって靴ズレが激しく、結局春まで登山をお休みすることに。今シーズンはこれにて終了。
これを書いていたら急に東北の山に登りたくなってきた。いま札幌から仙台を往復し、レンタカーを2日間借りて旅をすると、台北で遊んで帰って来るくらいの費用がかかる。パンデミック後の旅行は少し贅沢になったようだ。
第7位 白雲岳
第7位は表大雪の白雲岳。何度も登っているけれど、6月中旬は初めてかもしれない。
前述したプノンペンと深圳へ行く旅が突如中止になったので、代替えで白雲岳に登ることにした。旭岳のゼブラを見ようという試みだ。
早朝4時に山頂に着くとあいにくのガスの中だったが、やがて晴れて素晴らしい眺めを披露してくれた。
何度も登っている山々でも、季節や天候によって別の顔を見せてくれることがある。今回の白雲岳ではそんな体験をさせてもらえた。
第8位 伏美・ピパイロ岳
第8位は伏美・ピパイロ岳。
今年は北日高に4回足を運んだ。1回目は糠平川からの幌尻岳、2回目はチロロ林道からの1967峰、3回目が伏美・ピパイロ岳、4回目は芽室岳だ。
その中で、最も天候に恵まれた伏美・ピパイロが印象深い。大雲海とご来光、伏美山頂から見る紅葉の山々、ピパイロ山頂で感動の分かち合い。もし点数を付けるとしたら、100満点中の120点の好条件。
一般登山者にとって、伏美岳とピパイロ岳はとても遠い山になったように思う。今年、日高山脈が国立公園になったとはいえ、もともと人気がないエリアで利用者が少なかった。そんな地域の林道復旧工事や登山道の維持の優先度が高いとは思えない。しばらくは遠い山々であることに違いなさそうだ。
第9位 釜山
第9位は釜山。11月にほんの少しだけ釜山へ立ち寄った。パンデミックを挟んで5年ぶりになる。
何度も足を運んでいるけれど、たまに来たくなる。そんな街。特別な何かがあるわけでもないし、何日も過ごさなくたっていい。
そういうフィーリングが合う場所、それが私にとっての釜山。
第10位 芦別岳
第10位はかなり悩んで芦別岳とした。
訪れた6月上旬はまだ雪が残る。天気はあいにくの小雨模様。目的はツクモグサを見ることだったから登ることにした。
印象的だったのは雲峰山から見上げる芦別山頂だった。ガスがかかったり晴れたりして極めて幻想的である。晴れた日ばかりを目がけて登っていると、こういう機会に遭うことはまずない。
そろそろ私も、天気くらいに一喜一憂しない、そんな域に達したいと思う。
こうして振り返ってみると、滞在した日数や時間はあまり関係なく、強く印象に残る瞬間があったかどうかがポイントのように思う。私にとって価値を見出しているのはやはり海外のようだ。
2025年も充実した1年にしよう。