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2025年2月 中国ひとり旅|新千歳から海南航空で昆明と西安(4日目)

西安

旅行記の4日目。

 

3日目のブログはこちら

 

24時過ぎに寝たにもかかわらず5時に目が覚めてしまう。昨晩のコーヒーが効いているのだろうか?6時くらいからスマホで新聞を読んだり、情報収集したりして、7時半までベッドでゴロゴロする。 

 

朝食

今日の朝食は麺食とチャーハン、チンゲン菜やふかし芋など。

 

8時にチェックアウトする。早朝から活発に動く私でも、旅先ではゆっくりすることもある。そもそも旅先で朝にやれることなんて意外と少ないのだから。

 

昆明 地下鉄

昆明地下鉄2号線、6号線と乗り継いで空港へ向かう。中国の大都市はたいてい空港まで地下鉄があるし、駅と駅の間隔が長いので移動時間が短くて済む。しかも安価。

 

昆明空港

2時間前に空港へ着くと、またもキオスク端末でのチェックインで手こずる。パスポートが読み込めない。どうやら裏側にある端末でなければパスポートは読めないらしい。やはり今回もスタッフが助けてくれた。でもそもそも国内移動に身分証明書が必要なのって窮屈だよね。ちなみにタイでも必要だし、マレーシアでもサバ州へ行くときは必要。

 

米線

さっき食べたばかりでも、フライトの前に追加で1杯食べておく。

 

製麺会社で商品開発をしているので、旅先でもこうやって食べておき、気付きや閃きを期待する。まあ、結局何も浮かばないんだけど。

 

B737-800

昆明から西安へ。出発が20分遅延したのに40分も早着だった。でもそうではなくて、そもそもブッキングドットコムの情報が1時間ズレていたようだ。滞在時間が増えてラッキー。

 

この時期の西安は寒いはず。なのに暖気が入っているらしく10℃を超えている。速攻でダウンジャケットを脱ぎ捨てる。身体が寒冷地仕様なので、暑さにはめっぽう弱い。

 

西安地下鉄

西安到着後はAlipayのモビリティ設定を昆明から西安へ変更する。今回はスムーズに地下鉄改札口を通過できた。

 

西安咸陽国際空港はその名の通り咸陽市にあるから、西安の市街地まで1時間くらいかかる距離だ。空港が始発駅なので、座って移動できるから楽。

 

西安北駅

ちなみに空港から市街地の鐘楼駅まで行くとしたら14号線→2号線と乗り継ぐが、西安北駅での乗り換えの際の移動距離がとても長かった。

 

それならば西安北駅では4号線に乗り換え、途中の行政中心駅で2号線に乗り換えるか、大差市駅で6号線に乗り換えるなどしたほうが良さそうだと思った。そのくらい西安北駅の動線は長い。

 

回民街

夜は再び空港近くのホテルへ戻るので、西安での実質滞在時間は5時間程度。目星をつけておいた場所だけを効率的に回ろう。

 

鐘楼を外観から観たら、隣接する回民街へ。昆明の街の雰囲気はのんびりしていたのに、西安はどうもせかせかしている感じがする。

 

ビャンビャン麺

西安名物のビャンビャン麺。ビャンの感じは88画もあるそうだ。周囲の簡体字群とは明らかに逸している。試食はまた次回にでも。

 

スターバックス

今日もスターバックスでカプチーノのグランデサイズを飲みながら一休み。機内食も含めてすでに3回食事をしているので、夜はコーヒーだけにしておく。

 

清真寺

喧騒の中にありながら内部は静寂に包まれている清真寺。Alipayで15元払えば内部を見学できる。

 

シルクロードの東の起点と言われるだけあって、異文化の交わりを感じ取れる場所。派手さがないところも特徴かもしれない。

 

永寧門

実は永寧門から城壁の上に登りたかった。Wechatの登録がうまくできず諦めた。また次回来た時にでも。

 

大雁塔

18時30分頃に大雁塔へ来たら、多くの人が噴水の周りを囲んでいた。これは何かが始まるなと思って私も陣取ってみたら、やはり18時45分頃から噴水のショーが始まった。永寧門を諦めたことが結果として幸運をもたらした格好だ。

 

大唐不夜城

大雁塔での噴水ショーが終わると、人々は一斉に大唐不夜城へ大移動を始める。わたしも追随する。

 

大唐不夜城も必見の場所だろう。私はこういう賑わっている場所が大好き。

 

南端まで歩くと1kmくらいあり、お店やパフォーマンスを見ているだけであっという間に1時間くらいは経つ。気付けば20時を過ぎていた。空港まで1時間半くらいかかることを想定して先を急ごう。

 

西安咸陽空港駅

22時過ぎに空港駅に到着。

 

駅では宿泊予約のブースが出ていた。早朝出発の人のためのトランジットホテルの紹介なのだろうか?

 

青島ビール

往路と同じホテルにチェックイン。

 

その前にターミナル2のコンビニで全く冷えてない青島ビールとマカダミアナッツを購入。レジを離れたら店員に呼ばれたのでどうしたのかと振り返ると、決済ができていないらしい。スマホの画面を見ると6桁のパスワードを入力する画面になっていたので、入力して決済終了。ご迷惑おかけしました。Alipayでの決済でこういうのは初めてのことだった。

 

ホテルに着いてシャワーを浴びて、ビールを飲んだら23時就寝。

 

西安咸陽国際空港ターミナル5T5

5日目。今日は札幌へ帰るだけ。早朝7時出発便なのでちょっと早い。

 

4時10分起床。パパっと着替えて4時18分に部屋を出る。滞在時間はわずか5時間。時間当たり1,000円はパフォーマンスが良いとは言えない。こういうところがセコいんだなぁ。

 

T5は寝る場所がたくさんあるので空港野宿でも良かったと思う。この時期は寒いことを考慮して対策を取らなければ泣きを見るのも事実。3月は香港の空港で夜明かしするので、一つ参考になった。

 

ホテルチェックアウト時、こんなに早い時間に出発する人なんて他にいないだろうと思っていたら、エレベーターは2回待ちするくらいの人が待っていた。

 

T5行きはマイクロバスなのでギュウギュウ詰めで出発。移動には10分くらいかかった。

 

西安咸陽国際空港T5

チェックインはわりとスムーズ。出国手続きも素早く終わり、かなり時間を持て余す。

 

問題は出国後に何もないことだ。いや、出国前も何もない。お店も無ければ自販機もない。ファーストクラスラウンジがあったが、他にあるのはトイレ横の給湯器くらいなものだ。

 

退屈な時間が続く。こういうときはレビューを書く。TRIPドット・コムで予約したホテル、eSIMを購入したKKday、Amazonで購入した商品など。投稿が終わる頃、ちょうど搭乗開始となった。

 

西安咸陽国際空港ターミナル5

ちなみにターミナル5の国際線出発階のもう一つ上のフロアには、快適なシートが多数ある。快眠できるスペックではあるが、やっぱりこの時期はみんな寒そうだね。

 

西安咸陽国際空港ターミナル5

定刻より10分早い6時50分に出発。往路より乗客が多いが、今回も真ん中の席が空いているので楽だ。

 

この時期の西安は7時を過ぎてもまだ外は暗い。それでも飛び立って30分も経ったころには機内に朝日が差してきた。

 

水平飛行に入ってシートベルト着用サインが消えるまで40分くらいかかる。昆明への行き帰りもそうだった。そんなに長くする理由は何だろうか? 

 

海南航空

眼下に見える陸地は茶褐色の部分と緑が混在し、正直言って美しいとは言えない。

 

それでも山岳地帯へ入ると様相が一変する。手前側の斜面が朝日を浴びて輝き、どこまでもその景色が続く。大陸のスケール感を実感できる瞬間だ。山々の稜線には風力発電の風車がたくさん見える。深い谷には所々に川や道路も見える。 

 

海南航空機内食

今日の機内食はちょっと口に合わず残してしまった。まあ、朝から果物とマフィン、ヨーグルトがあれば十分。コーヒーもいただく。

 

岩木山

お昼前、雪に覆われた岩木山と思われる独立峰の上空を飛ぶ。多くの中国人乗客が眼下の名峰に気付いていないのが惜しい。岩木山や八甲田山だって、ニセコや羊蹄山に劣らず素晴らしいんだから。

 

国際線で函館入りして青森県と周遊すれば、かなり魅力的な旅ができると思うんだけど。道南地区にもインバウンドが訪れるじゃないか。

 

具体的なプランをもっとPRする必要かもしれない。しかもレンタカー不使用でないと一般旅行者にはハードルが高い。自分もそういう旅をやってみて検証しよう。

 

***

 

大陸と違って赤土の土壌がなく、緑と白い山並みしか見えない。やはり日本は美しい。このまま50代は積極的に海外へ行くだろうが、60代以降は徐々にのんびりと日本国内の旅へ移行していきたいと思う。

 

海南航空新千歳

お昼過ぎ、新千歳に到着。4泊5日とは言え、実際のところは昆明に2日、西安半日の滞在。冗長にならずメリハリがあり、それでいてまた行きたいと思う心残りが適度に存在する。いまの私にはこのくらいのボリュームがちょうど良い。

 

コロナが明けてから台湾へは9回行ったけれど、本格的に大陸へ行ったのは今回が初めてだ。やはり大陸はそのスケールに圧倒されるし、パワーもあり躍動感がある。経済が低迷して内向きになっているとは聞くが、それでも日本よりはるかに活気がある。

 

日本人は中国や中国人に対してどちらかというと好感を持っていないようだが、私には学ぶところがたくさんあると思う。日本での暮らしに気疲れして、たまに東南アジアへ逃避したくなることがあるが、中国で元気をもらい、シャキッとしてまた戦線復帰する、そのほうが健全だと思う。

 

今年はほぼ毎月のペースで海外旅行を計画している。しかし全てキャンセルしてでも中国へ通いたいくらいすっかりハマってしまった。すでに航空券を手配している旅はそのまま実行に移すとして、それ以外の旅(メキシコ、バリ、イスタンブール、ハノイ)については一度ゼロベースで再考してみたい。

 

いま中国へは行かないほうが良いと、ある中国出身者にアドバイスを受けたことがある。しかし行く人が少ないからこそ、チャンスだと私は思う。