
昨日、フルマラソンを走って少々お疲れ気味の私。
重たい足を引きずりながら午前中はローマ市内を観光、午後から空港へ移動して15時のフライトでアテネへ向かう。しかし空港でまさか7時間も足止めされることになろうとは。。。
コロッセオ→フォロ・ロマーノ→スペイン広場→トレビの泉
3時頃に一度目が覚めて、スマホで次の行くアテネの情報を調べたり、ブログを書いたりしていたら再び眠りについた。
6時半頃に起きて、出発準備をしたら7時40分にチェックアウト。二段ベッドの上段だし、ボックスの中には照明がないから、荷物の整理に何かと時間がかかる。

フロントでリュックを預けて出発。コロッセオに8時40分入場のチケットを買ってある。コロッセオとバチカン美術館は時間指定があるので、そこが少々面倒くさい。

コロッセオに到着し、みんな並び始めたので一緒に並んでいたら、チケット確認のときにオポジットゲートと言われてそっちへ向かう。そうだ、アリーナにしか入れないチケットを買ったんだっけ。私と同じようなおバカさんが他にも数組いたので安心した。

アリーナに入ってみると、正直言って大したことないなと思った。制限時間20分と言われたが、粘っても15分くらいが限度だった。コロッセオは外から眺めるだけで十分だと思った。アリーナ限定チケットだからかもしれないが。

コロッセオから隣接するパラティーノの丘へ移動。個人的にはコロッセオより見応えがあると思った。共通チケットで入場可能。

同じ敷地内にあるフォロ・ロマーノ。パラティーノの丘へ先に行った方が、下り基調なので楽。非常に見応えがあった。2時間くらいかけてじっくり見学。

徒歩でトレビの泉へ移動。昨日マラソンを走った同胞たちの姿もチラホラ。

次にスペイン広場へ。上まで登ってまた下りる。時刻は11時半。制限時間一杯。ローマ観光はこれで終わりにしよう。
空港でまさかのオーバーブッキング

テルミニ駅からバスに乗って空港へ着いたのが13時45分ころ。出発2時間前なので、チェックインしてラウンジで食事をしたらピッタリのスケジュールのはずだったが。

搭乗手続きのためにカウンターへ行くと、どうも満席で乗れないらしいことが分かった。
ちょっと離れた場所にある別のカウンターへ案内されて、次の担当者へ引き継がれた。最初に応対してくれた男性は足が不自由な方だったが、私を別のカウンターまで引率してくれた。
新しく対応してくれた女性担当者は私が英語が話せないのを分かると、子供に話す時のようにゆっくり話してくれた。
一つ一つの単語が分かるのに理解できないことがあるのは、私が基本文法を理解していないからだと思う。

トリップドットコムからも通知がくる。21時台の別のフライトへ変更になるという。イタリアでは今回も交通の問題が起きてしまった。

Eatalyの15ユーロ分のバウチャーを貰い、後日航空会社からの返金があるので必要書類にサインをして夜のフライトに切り替えた搭乗券を貰う。このバウチャーは結局使わなかったが。ちなみにローマーアテネ往復の航空券は2万円台前半で購入したが、後日返金されるのは4万円とのこと。

懸念がいくつかある。
アテネ到着が深夜0時40分を過ぎること。ホテルにチェックインできるのだろうか?
念のためホテルにメールを送ったら、24時間営業だから問題ないという。今回もドミトリーなので同室の住人に少し迷惑をかけてしまうが、着いたら何もせずにそのまま寝ることにしよう。
そして空港到着後、深夜にホテルへどうやって移動するか。調べてみると、バスが24時間運航しているとのこと。アテネはあまり治安が良くないらしいが、気にしないことにしよう。
最後に明日の9時にアクロポリス入場を予約していること。引き続き睡眠不足のまま行動するのがツラい。

14時台に制限エリアに入るが、7時間もやることがない。
ラウンジに入ろうと思ったら、フライトまで時間がありすぎるからという理由で入場をお断りされた。
ブダペスト並に超混雑する制限エリアで座る場所の確保もままならず、それでもスマホの充電をしながらブログを書く。
明日以降の計画もまだまだ定まっていない。疲れて眠くてもう何もしたくない。19時になったらラウンジへ行ってビールとご飯にしよう。
結局、この時間を利用してブログのドラフト書き上げとアテネとアブ・ダビの情報収集は概ねできた。まさに走りながら考える旅。

ラウンジでは塩分とたんぱく質補充をし、ワイン1杯だけにしておいた。食事は朝も昼も抜いたから少しは減量効果はあっただろうか?
ローマから深夜のアテネへ

今日の失敗はオンラインチェックインをしなかったことにあるのではないかと疑い、復路のフライトのチェックインを済ませた。行きは遅れても何とかなるが、帰りに乗れなかったらそれこそヤバい。
ラウンジを出てから、搭乗口付近でゴミの処理をした。マラソンのリュックも捨てた。こういう帰ってから使用しないものは可能な限り現地で処分する。
フライトは時間通りに始まった。機内ではとんがりコーンみたいな味のスナックとオレンジジュースをいただく。

到着後は真っ直ぐにバス停へ向かう。
ちなみにシェンゲン圏内便で到着した場合、そのまま空港野宿をするのは容易だ。制限エリアから出ず、どこかの搭乗口付近で休めるからだ。子連れの方々もたくさんいたし、ベンチも多いし横になれるタイプがたくさんある。
一方で、到着ロビーへ出てしまうとベンチは少ないし、客待ちのタクシードライバーなどもたくさんいるからうるさい。何よりもこの時期は寒い。

バスの乗り場は探す間もなくすぐに分かった。5番出口を出て左側にチケットブースがあり、右側に95番のバスが停まっていた。バンコクのドンムアン空港と同じく、4つくらい路線があり、シンタグマスクエアへ行くバスは95番だ。

チケットはバスの中にあるリーダーにかざす。連結された胴体の長いバスにはドアがいくつかあるので、どこから乗ってもカードリーダーがある。それにかざすだけでOK。

バスの運転はローマに同じく少しアグレッシブ。運賃は片道5.5ユーロと安い。

シンタグマスクエアには1時45分頃到着。ホテルまで徒歩で15分くらいだろうか。飲み屋などがある通りを歩く。若者がこの時間帯でも徘徊しているのは万国共通だ。

深夜2時、ホステルに到着。受付は24時間対応と書いてあるが、実際には係の方が受付で椅子を並べたりソファで寝ていることが多い。2つ星ホテルではよくあることだ。そもそも玄関の扉がロックされている。
ブザーを鳴らして扉を開けてもらうと、アフリカ系移民と思われる黒人の男性が目をショボショボさせて起き上がってきた。
東南アジアのマラソン大会では、深夜にホテルの玄関を開けてもらうために係の方を起こすことがあるが、いつも申し訳なく思う。
彼とは口頭での簡単なやり取りで最低限の説明を受け、部屋のキーと南京錠を受け取った。南京錠は、空いているロッカーに私物を入れて、鍵をかけるのだそうだ。
深夜2時である。幸いにも自分のスリープボックスは下段だった。荷物ごと中に入って静かにカーテンを閉め、ケータイのライトだけで最低限の準備(Actionカメラの充電とシーツのセット)だけをして耳栓を付けたら泥のように眠りに落ちる。