
ダナン滞在2日目。
ダナンはベトナム第3の都市で知られ、人口は120万人くらいだそうだ。
今日はダナン国際マラソンの開催日。東南アジアで行われるマラソン大会は、スタートが早い。これから走るハーフマラソンも午前4時30分スタート。ちょっとした朝活を済ませて、朝からビールを飲んでのんびり過ごせるのでスケジュール的にはちょうど良い。
今週末も世界中の人たちと走ります

外気温が22℃くらいなのでエアコンをかけず寝たら、23時半に暑くて目が覚めた。
暑いから洗濯物が乾いているかと期待したが、全くダメである。仕方ないので窓を開けてハンガーごと外に干してみる。10階なので風で飛ばされたら戻ってこないだろう。初めからランドリーサービスを利用すれば良かった。1kg30K≒176円で洗ってくれるのだから。
時差ボケもあってかこの後一睡もできず、深夜1時から行動開始。実は帰国後もしばらくこの調子である。

3時半にホテルを出て会場まで2km歩く。4時前には到着。

これまでにハノイで3回、ホーチミンで1回走っている私。ベトナムで開催されるマラソン大会はいつも盛り上がる。この大会ももれなくそうだ。

4時半出走。フルマラソンは3時出走で既にスタートしているけれど、おそらくハーフのほうが参加者が多くて盛り上がる。

結論から先に言うと、フルではなくハーフにしておいて正解だった。毎回ハノイは4時間50分くらいで走れるが、先週のローマは5時間18分である。ハノイで走れるのは開催が10月~11月で、無雪期にそれなりに練習しているからだろう。気温も理由の一つ。一方で冬から春の大会は北海道で暮らす私にはダメだ。先週のローママラソンがあったのでなんとか完走したが、公式記録は2時間26分とかお話にならないレベル。

大会の中身はまずまず。最初と最後が盛り上がるパターン。
コース幅が狭いので、自分の指定されたPENより後方からスタートすると、もれなく渋滞につかまる。最初から歩き始まる人がいたり、明らかに3時間ペースなのに2〜3人で横隊になって進路妨害になっている人もいる。
まあ自分はファンランなので、記録にこだわらず楽しむだけ。世界中の人と同じ瞬間に同じことをしている楽しさが魅力。

午前7時にはゴールして、メダルを貰ったりフィニッシャーTシャツを貰ったりしてホテルへ戻る。朝の海辺を歩くのは気持ちが良い。ホテルに戻る前にビーチの売店でビールを買って海を眺めながらいただく。こんなとき、あぁ私の人生幸せだなとつくづく感じる。幸せとはそういうことなのだろう。

シャワーを浴びて朝食会場へ。今回のホテルは嬉しい朝食付き。
フルマラソンを完走した欧米人ランナー(完走Tシャツのカラーが違うから分かった)に声を掛けられたが、最初自分に話しかけていることに気付かなかった。気付いていれば「おつかれさま」の一言くらい言えたのに。
まあ、退席するときに笑顔を交わしたのでそれでいいか。

部屋に戻ると既にベッドメイキングが終わっていた。なんという早業。まさかこの時間に入るとは思ってなかったので、パスポートとか財布とか全てその辺に置きっぱなしだった。それよりも、異臭を放つ下着とかをその辺に放置していたのが申し訳なくって。
充電をしながら横になるといつの間にか眠っていた。電気付けっぱなし、遮光カーテンも開けっ放しだが、12時半まで寝ていた。身体が重い。
酒浸りな午後
今日は他に予定していることはない。こういう時が危ない。酒浸りになる。そこでまずはハン市場へ行き、その近くにあるダナン大聖堂に行ってみることにした。
ホテルの入口でグラブバイクを呼ぶ。

ハン市場はベンタイン市場のミニチュアといった感じだった。全くときめかない。ひと通り見てみたが、通路が狭くて韓国人だらけだし、店員の呼び込みも激しい。

ノースフェイスのリュックを買うかどうかいつも悩む。日本の値札が付いていて、定価17,800円とある。値段交渉し始めると、衝動買いしてしまう可能性が高い。今回は荷物になるのでやめておこう。ベトナムには年一回は必ず来るのだから。

ハン市場から徒歩で行けるダナン大聖堂。ピンクの教会で観光名所にもなっているようだ。ホーチミンにあるタンディン教会と印象が重なる。

10分くらい歩いてスタバへ行く。注文はカプチーノ。今日はグランデサイズ。この旅で恒例になってきた。ベトナムのカプチーノはグランデサイズでも500円以下だった。ナショナルチェーンでそういう物価の違いを見るのも、今回のような訪問地が多い旅では面白い。

ちなみにこっちでカプチーノを頼むと、必ずコールドかホットかと訊かれるようだ。そしてホットと返答すると若干訝しげな表情をされる。確かにホットドリンクを飲んでいる人など周りに誰もいない。
でもこれが正解だった。屋外のテラス席は日陰になっていてなかなか風が強い。さっきここへ来るまで歩いたときは汗が出るくらいだったのに。
まったりしながら1時間くらいかけてこのブログを書いたり、次に行く場所を考えたりする。

で、行き先はダナン大聖堂の近くにあるクラフトビールのお店。まだ15時だけどいいだろう。休日でも16時まではお酒を飲まないルールを設定している人がたまにいるが、私は朝から平気で飲む。それに今日はもう移動がない。予定より滞在日数が1日増えたダナン。ゆっくり休もう。
お目当てのお店へ来たら、これがすこぶる良かった。この店はいい。ホテルの1階にあるので、今度からはこのホテルに泊まればいいんじゃないか?

IPAとペールエールを飲みながらオニオンリングを食べ、これからの予定を決める。2日後に行く北京での予定も決める。事前にあれこれ決めて旅をするのもいいが、その時々の気分でどこへ行って何をするのかを決めるのは、行き当たりばったりの旅の醍醐味かもしれない。

グラブバイクを呼んでローカルな市場へ行ってみることにする。どうやらアボカドアイスが人気のようだ。酔っているからそういうのが食べたい。グラブバイクは慣れると本当に快適。どこでも拾ってくれるし、渋滞なくスイスイ行ってくれる。

市場でアイスを食べる前におしっこがしたくなる。市場の中に有料のトイレがあったので入口で集金している女性に3K払って使わせてもらう。サンダルに履き替えて中に入る。水洗だが、隣にあるバケツから桶で水を汲んで自分で流すタイプだ。うん、これでいい。アブダビの空港もこれがあれば良かったのに。

さて、アボカドアイス。特筆するほどのことはないと思う。でもこういう雰囲気が楽しんだと思う。
人気店のようで、中で働いているのはみんな若い女性だ。ベトナムの平均年齢は31歳と言われているから、若い店員さんが多いのは頷ける。職種的に日本もそれほど変わらない。
また、飲食店の呼び込みやホールの従業員は、若い男の子が多い。
そこでベトナムではいったい幾つになったら働けるのかネットで調べてみると、15歳から就業できるらしい。ただし一定の制限があるようだ。
確かに日本でも高校生はアルバイトができるし、私も飲食店店長時代はたくさん採用して活躍してもらっていた。同じことか。

メニュー表。見る間もなく店員さんから「アボカドアイスでいいよね?」的な感じで注文完了。話が早くていい。

アイスを食べたら酔い覚ましを兼ねて徒歩で一度部屋に戻る。ハン川のドラゴン橋のたもとにあるナイトマーケットに行こうと思うが、日が暮れてから行きたい。

そうそう、窓を開放して掛けておいたTシャツ2枚がハンガーごと行方不明になっている。スマホのカメラでズームをきかせて地上や隣の建物の屋根などをくまなく探したが見当たらない。仕方がない、あきらめよう。

Son Traナイトマーケットへは徒歩で行ってみることにした。ホテル周辺をもう少し散策したいと思ったからだ。でも意外と遠くて少し後悔。やはりグラブにしておけばよかった。

ナイトマーケットそのものは、まあこんなものかという雰囲気。飲食店とマッサージの呼び込みが酷い。観光客向けのマーケットは概してこういうものだろう。

せっかくなのでハン川にかかるドラゴン橋も見てみる。ライトアップされて見応えがある。

対岸のヒルトンホテルだろうか、一面に電飾のベトナム国旗が。中国本土のビル群のようでなかなか見応えがあった。

グラブバイクを呼んでホテルへ帰る。

ホテルの近くにあったレストランに入る。入り口付近の韓国人グループ以外に客がいない。ゆっくりできそうだからこの店にしよう。床にはチャミスルの空き瓶がたくさん放置されていた。

メニューが多すぎて悩ましいが、ナスとひき肉の炒め物と肉野菜炒め物のライス付き、それと地元のラルービールを注文。
氷入りのビールはやはり美味い。おっちゃん一人で切り盛りしているのか、料理が出てくるまで時間がかかったけれど、2品同時に持ってきてくれたし、味も確かなものだった。
これで180Kだが、満足したので200K払ってお釣りはチップにした。

帰りにコンビニでビールとチョコを買って部屋に戻り、シャワーを浴びてビールを飲みながら片付けをする。結局朝から4缶+2杯も飲んでいた。