こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
今日は百松沢山のお話。この山は北峰に三角点が設置され、南峰が最高点という双耳峰。
札幌の豊平川より東の地域からの眺めが良く、国道12号線の東橋から、晴れた日の早朝に見上げる姿が印象的です。
この山も札幌50峰と呼ばれる山の1つなのですが、残念ながら夏道がなく、積雪期または沢からのアプローチでしか登ることができません。
札幌にお住まいの方であれば、アクセスも含めて比較的登りやすい山だと思います。隣の阿部山で練習したら、次はこちらの百松沢山に訪れてみませんか?
平和霊園から宮城ノ沢に沿って山頂を目指す
登山口となる平和霊園は、札幌市西区の西野から平和を過ぎて、平和の滝との分岐よりさらに直進したところにあります。
3月のお彼岸を迎えるころには除雪もされるので、奥まで車両で入ることができますが、それ以前は除雪されていない可能性が高いです。平和の滝入口まではバスで行くことが出来るので、公共交通機関を繋いで登りにいくのもいいでしょう。
平和霊園からは、しばらく宮城ノ沢林道を進みます。多くの人が登っている山なので、トレースも残っていることが多いです。
なお、地下鉄とバスを乗り継いで登った2019年3月の記事はこちらから。
百松沢山南峰の残雪ツボ足ハイク|札幌市内の地下鉄沿線にお住まいなら、ドニチカきっぷとJRバス利用で平和の滝入口まで往復940円とお得です
一部、スノーブリッジを渡る箇所があります。ブリッジが崩壊する前に渡るためには、4月上旬が限界でしょう。
人間の足跡が見えますが、ヒグマらしき足跡もありました。彼らも冬眠から覚めているのでしょうね。
通常、宮城沢川が二股になる標高点・357から左股に進むのが一般的ですが、右股に進んでしまい、30分くらい時間をロスしました。トレースがたくさん付いているので、惑わされないことも大切。
沢地形を歩いたり、尾根に乗ったりと、ルートの取り方は地形と地図を見ながら慎重に。
沢地形を抜けて広い尾根に出ると、山頂はもうすぐ。年によってまちまちですが、4月初旬はまだ雪が深く、スノーシューかワカンが必要なことも。
全周に広がる札幌近郊の山並みに、思わず「おー!」っと声が出る
百松沢山北峰手前まで登ると手稲山や札幌市内を眺めることができ、ご覧のように晴れていれば、石狩湾の向こうに増毛山地の山々まで見渡せます。
そして百松沢山北峰の山頂へ。
訪れた日は、登りに約4時間30分を要してしまいましたが、それに値する素晴らしい景色が広がっていました。雪のある時期にこの付近の山のいずれかに登るとしたら、手稲山や迷沢山、阿部山に登るよりも、百松沢山をおススメします。
さらに、ここから20分くらいで到達できる南峰は、無意根山山から余市岳までを横一線に見渡せ、手前には神威岳や烏帽子岳、定山渓天狗山も見ることができます。
札幌岳から支笏湖周辺に至る山並み。
さらに左に目を転じると…
札幌市の街並み。藻岩山や円山を見下ろしながら、下山していきます。
いかがですか?4月上旬、まだまだ寒いことがありますが、休日の雪山ハイクにおススメしたい百松沢山でした。
2019年3月の百松沢山南峰のエントリーもあわせてご覧ください。
この記事は、2014年4月12日の山行をもとに作成しました。