こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
今日は東大雪の名山、石狩岳の話題です。
2016年の台風によって林道が被災し、登山口へしばらくアクセスできない状況が続いていました。
ところが、迂回する林道が復旧したことにより、2017年にはユニ石狩岳の登山口へ、2018年にはシュナイダーコースの登山口へアクセスが可能になったようです。
この記事は、それ以前の2012年の山行をもとに公開していましたが、シュナイダーコースが使えるとのことですので、リライトして再び公開することにしました。
音更川本流林道の駐車スペースからシュナイダーコースへ
石狩岳を日帰りするには、通常シュナイダーコースを利用します。
ユニ石狩岳を登山口から音更山を経由するルートは、よほどの健脚者でもなければ日帰りは困難で、石狩沢を遡行するルートも一般的ではなく、林道も閉鎖されたままです。
2018年現在、従来の音更川本流林道からのアクセスではなく、北側のシンノスケ迂回林道から音更川本流林道へ合流するルートに変更されています。
岩間温泉方面に架かる橋(2016年被災)のそばに、駐車スペースがあり、ここからシュナイダーコースへ河畔林を歩きます。
私は2017年にルートを見失いましたが、2次情報では問題なく通行できるとのこと。
尾根に取り付くまで、しばらく河畔林を歩きます。
尾根取り付き地点。ここからが核心部できつ~い登りが待っています。
シュナイダーコースのきつい登りを我慢して石狩岳を目指す
シュナイダーコースの登り勾配は非常にきつく、かなり大変です。
その分、グングン標高を稼いでいきますので、進捗が良くわかり気持ちが滅入ることはないでしょう。
足への負担という点で考えると、下りにこのコースを使う方が厳しいかもしれません。
いずれにせよ、ストックを持って、足だけに負担をかけないようにしたいもの。
足を前に出した分、標高が上がることに気付きます。
登りの途中ではニペソツ山の姿も確認できます。
森林限界を超えると、お花畑が点在するように。
尾根の頭で振り返ると、急な尾根筋と深い谷が確認できます。
シュナイダー尾根の頭からお花畑を通って石狩岳山頂へ
シュナイダー尾根の頭に到着すると、どっしりとした石狩岳の山頂部分が視界に飛び込んできます。
まるで北アルプスを思い出すような岩稜と、深い緑のコントラストが美しいですね。
ここから山頂までは、標高差で70mくらい、直線距離にして400m程度です。でも、思ったより登りごたえがあって、時間を要します。
コルからは表大雪の山並みも眺められます。
お花たちが一斉に拍手で出迎えてくれる感じ。来てよかった!
大雪山系はコマクサが多いことでも有名。
両脇に広がるお花畑を通って石狩岳の山頂を目指そう
ニペソツ山とウペペサンケ山の対照的な眺め
こちらも忘れてはいけない、東大雪の名峰「音更山」
石狩岳山頂からニペソツ山方向の眺めを楽しもう
お花畑とハイマツが混じった稜線を登りきると、待望の石狩岳山頂です。
最高点(1,976m)はこの奥にあって、さらに奥には小石狩岳と続きます。
この辺はすでに縦走路なので、どこをゴールとするかはあなた次第かも。
石狩岳の最高点から、縦走路の眺めが楽しめます。
いったん下って登り返した地点が小石狩岳、その奥には縦走路が続いています。
川上岳、ニペの耳と続いて、沼の原山や五色岳へと続きます。
これより先、ニペの耳からの区間は、大雪山系を語るなら一度は訪れたいところですが、クチャンベツ登山口が長きにわたって閉鎖されているので、荒廃が進んでいると思われます。
実際のところ私にとっても未知の場所なので、石狩沢やぺテトク沢も含めて、近い将来訪れてみたい場所です。
下山後の温泉は幌加温泉がおススメ
下山後のお風呂は、岩間温泉が最高だったのですが、2016年の台風で林道も浴槽も完全に消失してしまいました。
旭川以北や、北見、札幌へ帰る場合、遠回りになってしまいますが、幌加温泉の鹿の谷さんへ寄ってみませんか。
日本には温泉という素晴らしい自然の贈り物があることを、全身で受け取って感じることができる、そんなステキな温泉です。
「決定版北海道の温泉まるごとガイド」という書籍でも、紹介されています。私が持っている旧版には、鹿の谷さんが掲載されています。今は新版が発売されているので、そちらはAmazonで購入できます。
車中泊をしながら登山と温泉を楽しんでいる方には、車中に温泉ガイド本が1冊あると便利です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。