イワオヌプリは、ニセコ連山のなかでも異彩を放つ存在で、荒々しい山肌と麓に沸く温泉群が特徴です。初心者でも容易に登ることができ、積雪期はスキーヤーで賑わいます。
そもそもニセコの山々は、初心者や子連れハイカー、体力に自信がない人でも登るのが容易で、景色もよく、温泉もあり、しかも道央圏から日帰り圏内とイイことばかり。
単独で一つの山に登ってもいいですし、いくつかを縦走してみても面白いので、もっと深掘りしてみてもいい山域だと思います。
今日は秋の紅葉シーズンに、あえて樹木が少ないイワオヌプリをチョイスし、下山後の温泉もまとめてご紹介したいと思います。
道道沿いの公共駐車場から、1時間30分で山頂へ
イワオヌプリの登山口は、道道58号「倶知安ニセコ線」にある「五色お花畑駐車場」から始まります。嬉しいことに未舗装区間がないので、事前に道路状況を確認しなくて良いのですが、冬期間はこの付近の五色温泉ゲートから、倶知安方面が通行止めになります。概ね10月下旬から翌年5月下旬までと期間が長いので要注意。
閉鎖中は、道道66号「岩内洞爺煎(通称パノラマライン)」からのみのアプローチになります。ただし、道道66号も湯里ゲートから共和町方向が冬季通行止めになり、こちらも概ね10月下旬から、翌年4月下旬のゴールデンウィーク前まで通行できません。
なお「五色お花畑駐車場」という名の通り、遊歩道を歩いてまもなくのところにお花畑が広がっています。
すぐに五色温泉が眼下に見え、露天風呂がこちらに面しています。露天風呂からはお湯に浸かりながら、こちら側の景色、特にアンヌプリがきれいに見えるのでおススメです。
最初しばらくは、石畳の道が続き、登山ポストで届出を出します。
登山ポストが設置されているところでは、低山で短時間の山行であっても、記入するようにしましょう。健脚で、コースタイムの半分くらいの時間で登ることができる人であっても、ケガをすることもあり得ます。
日常生活でギックリ腰になったことがある人ならわかるでしょうが、もし登山中にギックリ腰になったら、全く身動きが取れなくなる可能性だってあります。
ケガだけでなく、心臓発作や脳の障害で行動不能になることもあり得ますので、万一のために届出はしておくべきでしょう。
イワオヌプリは広葉樹に乏しいのですが、見渡す限り赤や黄色で彩られています。
毎週のように山へ出かけていると、四季の変化がよくわかりますね。
火口の対岸に山頂部が見えてくると、ガレ場の荒々しい景色が広がってきます。
岩のところどころに、ペンキでマーキングされています。晴れていれば何も感じないものですが、ガスがかかると頼りになるんですよね。
大沼がチラッと見えてくると、山頂までまもなく。ニセコらしい優しい山並みがステキです。
最後までガレ場を詰めると、イワオヌプリの山頂です。
岩の他に遮るものが無いので、風が強い場合は休憩に適さないですね。
道路を挟んで反対側にはアンヌプリ。アンヌプリも易しい山ですが、イワオヌプリだって、山頂までゆっくり歩いても1時間30分くらい。手軽に楽しめます。
登山を何年も続けていると、より大きく困難な山に目標設定をしがちですが、大小を問わずにいろいろな山歩きを続けていきたいものですね。
下山後の温泉は「ニセコ山の家」さんがおススメ
下山後の温泉は、ニセコ山の家さんへ。ニセコ五色温泉旅館さんや、湯元温泉郷の雪秩父さんには何度も通っていますが、こちらのお風呂もおススメ。
通年営業ではありませんが、お湯は素晴らしい。
「天の川の下で露天風呂、こんな幸せちょとない」
その通りですね。ぜひ、星空も見に来たいです。
※この記事は2014年10月8日の山行をもとに作成しました。