こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日の話題はインドネシアのジャカルタについて。
ジャカルタは南半球最大級の都市で、関東の首都圏に次いで2番目に人口が多い都市圏と言われています。
ところが、ビジネスではなく旅行という視点で見ると、観光資源に乏しく、インフラの整備もまだまだ。フィリピンのマニラ同様に、ビジネス以外で訪れる人は少ないようです。ですから、ガイドブックやネット上での情報も少なく、初めて訪れる人にとっては、多くの不安を抱えながら足を踏み入れることになるかと思います。
そんなジャカルタに興味があって、私も初めて訪れてみることにしました。
この記事の内容は、
- スカルノハッタ国際空港からバスで市街地へ移動する方法
- 市街地を走るトランスジャカルタの利用方法
- ホテルに近いおすすめのトランジットホテル
- 短距離のブルーバードタクシーを利用するときの注意点
- プライオリティパスで利用できる「PRIMIER LOUNGE」について
- 手数料無料のATM
- SIMカードやナシゴレンなど
ジャカルタへ初めて行かれる方の参考になれば幸いです。
スカルノハッタ国際空港から市街地へダムリバスの乗り方
ジャカルタは世界一渋滞がひどい都市と言われていますが、人口のわりに公共交通機関が発達していないのが主たる原因でしょう。外国人がスカルノハッタ国際空港から市街地へ移動する際は、空港鉄道が開業していない現状(*その後2018年1月に開業)では、もっぱらタクシーがメインとなっています。
タクシーの難点は不当な金額を請求してくる可能性があり、そこが心配な人も少なくないでしょう。そしてネット上には、そういう不安を増幅させるような情報が実に多いのです。
いっぽうで、空港からは地元の人達も利用するバスがあることをご存知でしょうか?
ダムリというバス会社で、空港からインドネシア各地へと運行されています。中心部のガンビル駅やブロックMなどへも頻繁に運行されており、料金はタクシーに比べてはるかに格安。
車内はエアコン完備でそこそこ快適ですので、コストを重視したい場合はバス利用をおススメします。
ジャカルタのスカルノハッタ国際空港は、第1ターミナルから第3ターミナルまでありますが、今回はマレーシアのクアラルンプールからエアアジアで到着したので、第2ターミナルを利用。クアラルンプールのトランジットについては、次の記事をご参考ください。
【クアラルンプール】空港バスの乗り方、Touch in GOカードの購入の仕方、MRT、アロー通り、バトゥケイブなどトランジットで役立つ情報まとめ
第2ターミナルは日本人の利用者も多く、ほのぼのとした雰囲気。到着ロビーから屋外に出ると、バスの案内標識が何か所かに設置されていますので、左側に向かって歩きます。
ジャカルタは年中暑いので、まずはコンビニか自販機で水分を調達したほうがいいでしょう。海外で自動販売機を見ることは少ないですが、ジャカルタの街では案外見かけます。
バス待合所の奥にはバス会社「ダムリ」のチケットカウンターがあり、そこで行き先を告げて料金を支払います。モナスがある中心街に行くのであれば「ガンビル、プリーズ」で十分通じます。40,000ルピアを支払えばOKです。インドネシア人は本当に親切なんですよ。
なお、空港鉄道の運賃は70,000~100,000ルピア付近と高めに設定されています。しばらくは競合しないでしょうね。
このようなチケットを渡されますので、捨てずに持っておきましょう。バスが出発してしばらくすると、車掌さんがミシン目より下の半券を回収していきます。
ブースでチケットを買わないで、バスに乗ってから車掌さんに直接支払ってもOKです。
バスの内部はこのような感じ。乗車率は結構高めでした。でも、エアコンが効いているので快適です。この日はそれほど目立った渋滞もありませんでした。
ちなみにバスに乗るときは行き先が書かれていますので、よく確認しましょう。バスの周囲には案内人がいますが、たいていの場合、こちらから訊かなくても教えてくれます。
インドネシアの人たちは笑顔が素敵で親切な人が多いと思います。旅先でこういう気持ちになるのは韓国の大邱も一緒。
バスは高速道路を走り、モナスの南側を通ってガンビル駅に到着します。バスを降りると話しかけてくる人がたくさんいますが、相手にしなくても特に問題ありません。タクシーの運転手だと思います。
ここから徒歩でモナスへ行くなら南側へ。モスクや大聖堂へ行くのなら、駅を通って大通りを渡ります。
ガンビル駅構内の様子は比較的質素なものの、かなり清潔な印象を受けました。
ガンビル駅からスカルノハッタ国際空港行きのダムリバス
先に帰りの空港行きバスについてお話しておきます。
ガンビル駅から空港行きのバスに乗るときは、ガンビル駅よりややモナス側、空港からバスに乗ってきた場合は下車地点よりやや北側に位置からになります。
屋根付きの待合スペース付近にチケットブースがありますが、空港行きのチケット売場は正面の窓口ではなく、モナス側の側面に窓口があります。
朝3時から5時までは30分間隔、5時から21時までは15分間隔で運行されているようですね。
停まっているバスに乗り込んで空港へ。座席はどこに座ってもOKです。車掌さんがチケットを回収に来るときターミナル番号を訊いてくるので、出発ターミナルを知らせましょう。
空港敷地内へ到着後の経路は、まず第3ターミナル。次に第1ターミナル。最後に第2ターミナルの順番でした。第3ターミナルから第1ターミナルへの移動は、市内方向にいったん走ってからUターンして戻るので、やや時間がかかります。
ちなみに、空港周辺のトランジットホテル群に宿泊予定の場合、車掌に行き先を伝えておくと、途中下車ができるようです。私はそれを知らなくて、一度空港まで戻ってからタクシーで移動しましたが、バスを停めて途中のホテルで下車する人が数名いました。
市内の移動にはトランスジャカルタが便利!
ジャカルタ市内のメインの移動手段として、トランスジャカルタ(バスウェイ)というバスがあります。
このバスは主要な道路の中央部を走り、しかも専用レーンがあるため渋滞の影響をほとんど受けません。
たいていの場合、歩道橋を渡って車道の中央に設置された乗り場へ移動し、改札を通ってホームから乗車します。
ジャカルタの名物とも言える激しい渋滞にあっても、トランスジャカルタの専用レーンだけは、物理的に確保されているので平気です。
改札を通るとこのようなプラットホームが設置されています。こちらはブロックMの様子。
トランスジャカルタに乗るときは、改札口に併設されたブースでIC乗車券を購入します。ジャカルタ市内では、いろんな種類のIC乗車券が発行されているそうで、発行母体が違うと決済するリーダーも異なるようです。日本や韓国の交通系ICでもコンビニによっては使えたり使えなかったりするのと一緒でしょう。
ただし、トランスジャカルタではどのタイプでも利用することができます。
購入するときは、窓口で「FLAZZカード、プリーズ」程度で十分です。40,000ルピアで購入でき、その内20,000ルピア分を使用することができます。1回の乗車が3,500ルピアなので、おそらく滞在中に追加でチャージすることなく利用できるでしょう。
トランスジャカルタの車内はとても清潔。女性の元気な車掌さんがいて、大きな声でアナウンスしてくれますし、電光掲示板にも次の駅が表示されています。
それでも基本はバスなので、ある程度の地理について予備知識を持っておいたほうが良いでしょうね。ジャカルタのガイドブックは皆無なので、定番の地球の歩き方で事前に概要だけでも把握しておいたほうがいいでしょう。
モナスの南側にあるトランスジャカルタの乗り場は、歩道側にありました。同じように改札とホームがあり、看板にはバスの路線名が書かれていますね。
ジャカルタ市内はとにかく暑いので、僅か1km程度の距離であっても乗り物を利用したいところ。
ジャカルタでのATM利用について
現地通貨を手に入れるとき、私は両替所で日本円を両替するよりもATMでキャッシングをして、ペイジーで繰上返済する手法を使います。このほうが断然レートがいいから。
ペイジーで返済できるクレジットカード会社はいくつかあって、セゾンカードなども有名ですが、
①海外キャッシングの返済が1回払い
②ペイジーが利用できる
③売上計上された時点で繰上返済が可能
以上3つの条件を満足できるのは、セディナが発行するクレジットカードです。私はそのためにキティちゃんデザインのセディナカードを作りました。
ちなみに、ジャカルタでは2度ATMを利用しましたが、2回目に利用したこちらのCIMB NIAGAのATMは手数料がかかりませんでした。
こちらの銀行ATMは、空港の到着ロビーを出たところにもありました。
1度目に利用した別の会社のATM画面。
40,000ルピアの手数料は8%相当。これは大きいですよね。
でもたいていの場合このように表示されていても、実際には請求されないことが多いです。このあたりはカード会社によって異なります。
タクシー利用なら、ブルーバードタクシーが安心!
タクシーのぼったくりについてはネット上に多くの情報が流れていますが、ジャカルタではブルーバードという会社のタクシーが安全だと言われています。
空港には専用カウンターがあり、そこから乗ることもできます。
タクシー乗り場には案内人がいるので、行き先を告げて乗車します。
ホテル名と住所が書かれた紙を見せてお願いして出発。ジャカルタで私が接した人の中で、唯一不愛想な人でした。
まあ、日本人だって不愛想な人は多いですし。いろんな人がいますからね、、、
ホテルまで33,560ルピアでしたが、さらに10,000ルピアを余分に請求されたので不思議に思っていましたが、「ショートチャージ」とのことでこれは行き先により別途請求されるのだそう。知らずに噛みついてしまって申し訳なかったと思います。
こういう情報を事前に知っていることで、金銭に関するトラブル回避につながります。
エクスペディアで予約できるオーチャーヅホテル
空港野宿をすることが多い私ですが、ジャカルタでは空港から車で10分くらいの「オーチャーヅホテル」というトランジットホテルに宿泊しました。3つ星ホテルでアゴダでも口コミ評価が高いです。
日本円で4,000円くらいの支払いでしたが、ツインの部屋なので2人で宿泊すればコスパが良いほうでしょう。
事前の情報ではデポジットが必要とのことでしたが、実際には必要ありませんでした。もちろん、部屋では無料のWiFiを利用することができ、パスワードを入力する必要はありません。
部屋のキーはカード式。
多くの人が気にかける水回りも問題ありません。シャワーはホットシャワーで水圧も十分あり、アメニティも付属です。ドライヤーもありました。
コンセントはマルチタイプなので、変換プラグが無くてもOK。
トイレはハンディタイプのウォッシュレット。
使い方は、自分で使ってみてくださいね。水圧が強すぎて、大変なことになりましたけど、、、
ティーセットもあります。無料のミネラルウォーター2本も付属。
冷蔵庫の中に有料のペットボトルもありました。
ダイヤル2を回せば、ルームサービスを利用することができます。
このホテルの良いところは、朝早くから空港行きの無料シャトルバスがあること。早朝3時から1時間ごとに運行されています。
チェックイン時に予約しておくと、指定した時間のバスに乗ることができますよ。
チェックアウトを済ませてロビーで待っていると、正時にバスが到着し、運転手が点呼を取るので、それからバスへ乗り込みます。
このバスはターミナル1、2、3と順番に停まります。
この日は私以外は、全員ターミナル3の利用者でした。
このホテルのもう一つのセールスポイントは、無料の朝食が朝3時から提供されるところです。
ブッフェ形式でメニューが豊富。朝4時に利用しましたが、利用者は2人だけ。
空港ラウンジよりメニューが豊富ですが、朝4時ですからね…パンとコーヒー、フルーツだけ十分かも。
東南アジアの良いところは、珍しいフルーツや野菜が食べられること♪
そんなこんなでおススメできるホテルです。早朝便で出国する人は、ぜひ利用してみてくださいね。
出国時に利用できるPREMIER LOUNGE
ターミナル2からの出国時、PREMIER LOUNGEというラウンジを利用しました。こちらはプライオリティパスを利用できますので、私のようなLCC利用でも問題ありません。
ここのラウンジはとても広々としており、200人くらいは収容できると思います。
食事もまずまず。利用したのが6時台でホテルで食べたばかりなので軽めに。
生ビールの提供が12時からなので、お茶でガマン…
ブロックMで食べたナシゴレンがウマい!
ブロックMスクウェアのフードコートにある「BEBEK DOWER」というお店でナシゴレンを食べてみました。メニュー表を指さすと「これは辛いよ」と何度も「スパイシー」と言うので、代わりに勧められたのがこれ。
ボリュームはごはん2膳分くらいあったでしょうか、味付けも日本人好みで美味しくいただくことができました。これで19,000ルピア。日本円で155円程度です。
一緒に注文したアイスティー。こちらも19,000ルピア。沈んでいる白い部分がとても甘いので、よく混ぜて飲みます。氷が入っていますが、お腹を下すことはありませんでしたので、衛生的なんでしょう。
ちなみに今回使用したSIMはこちら。私のように1日しか滞在せず、しかもマレーシアにも2日滞在する場合は、1か国に限られないタイプがおススメです。アマゾンで購入しました。購入時1,450円、設定も簡単です。
あとは、モナスや大聖堂などの定番観光地とショッピングセンターも見て回りましたが、それほど楽しめるようなポイントではないですね。
やはりインドネシアを観光に訪れるのであれば、ジョグジャカルタやバリのほうがいいかもしれません。
それでもジャカルタへは一度は訪れてみる価値はあります。これから益々発展するジャカルタの街の移り変わりに大きな興味を抱いて、再訪を約束するのでした。
そうそう、これはジャカルタのモナス周辺の露店で購入したTシャツ。1枚15,000ルピアでした。とってもお得!
後ろのマレーシアのTシャツはクアラルンプールのセントラルマーケットで10リンギット。これもめっちゃお得!
こういうものは、ショッピングモールとか空港とかで買わない方がいいですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。楽しいジャカルタ旅行になりますように。
※この記事は2017年9月9日~10日のジャカルタ滞在の様子をもとに作成しました。