こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日はシンガポールの話題。
2018年7月、マレーシアのジョホールバルから陸路でシンガポールへ入国してみました。そのときの様子を交えて、陸路でシンガポールへ入国する方法についてご紹介します。
ウェブ上で検索すると、シンガポールからジョホールバルへ日帰りする方法については多く紹介されていますが、ジョホールバルのスナイ空港からシンガポールまで行く方法については、あまり見当たりません。
本記事では、日本からエアアジアXでクアラルンプールKLIA2に到着後、国内線に乗り継いでジョホールバルのスナイ空港へ行く場合を想定します。具体的には、
- クアラルンプールKLIA2で国内線に乗り継ぐ際の注意点
- スナイ空港からJBセントラル行きのバスに乗る方法と所要時間
- JBセントラルのショッピングモール「シティスクエア」について
- マレーシアの出国手続き
- シンガポールウッドランズ行きのバスに乗る方法
- ウッドランズでのシンガポール入国手続き
- ウッドランズから再びバスに乗車するには?
これらについてまとめていきます。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
クアラルンプールKLIA2で国内線に乗り継ぐ際の注意点
クアラルンプール国際空港は、
- ほぼすべての航空会社が乗り入れるKLIA
- エアアジア系列のフライトが95%以上でほぼ専用ターミナルになっているKLIA2
この2つターミナルがあります。
今回の想定のように、日本からエアアジアXでクアラルンプールを経由してジョホールバルへ乗り継ぐ方は、ターミナル間の移動時間を考慮しなくても大丈夫。
日本からマレーシア航空などでクアラルンプール入りし、国内線のみエアアジアに乗り継ぐような場合は、ターミナル間の移動時間をみておきたいところです。もっとも、そういうパターンはあまり考えられないでしょうが、、、
また、日本からエアアジアXでクアラルンプール入りした場合、次は国内線への乗り継ぎとなるため、マレーシアへの入国手続きをする必要があります。
これまでの私の経験上、KLIA2のイミグレーションではどんなに早くても最低30分以上は待たされますし、駐機場がサテライト側のターミナルになりますので、イミグレーションまでの徒歩移動にも時間がかかります。
そういった理由で、駐機場到着から入国審査完了まで最低でも1時間はみておきたいところです。
さらに国内線への乗り継ぎに際して再びチェックインをする必要がありますが、手荷物を預ける場合はカウンターで30分以上列に並ばなくてはなりません。
預ける手荷物がなくても、セルフチェックインの機械の大半がダウンしていることがしばしばあったり、センサーの不調で旅程表のバーコードやパスポートがスキャンできないことも多いので、こういう場合にもカウンターの列に並ばなくてはなりません。
そのため、日本でLCCを利用する感覚で、搭乗手続き締め切り時間直前にゲートへ行ことうすると、搭乗できない可能性があります。なので、KLIA2での乗り継ぎには3時間くらい余裕があったほうが安心です。
なお、KLIA2やクアラルンプールに関する情報のまとめ記事がありますので、こちらも併せてお読みください。
【クアラルンプール】空港バスの乗り方、Touch'n GOカードの購入の仕方、MRT、アロー通り、バトゥケイブなどトランジットで役立つ情報まとめ
今回私は、羽田空港からエアアジアXの深夜便でクアラルンプールに到着。日本発の東南アジア行きは、到着予定時間より1時間程度前後することがありますので、そのへんも想定しておきたいところです。
深夜便の場合、機内で食事をしないパターンが多いと思いますので、到着後はお腹が空いているはず。
そんなとき、便利なのがマレーシアのコーヒーチェン「オールド・タウン・ホワイト・コーヒー」。KLIA2のターミナル内だけでも3店舗くらいあって、到着ロビーの左手にも1店あります。
早朝の到着なら、モーニングコーヒーとトーストがおすすめ。マレー半島でメジャーな朝食メニューのホワイトコーヒーとカヤトーストがここの看板メニューです。
どちらもやや甘め。早朝からクドいと感じるかもしれませんが、現地のメニューを楽しみたいですよね。どこの空港でもスターバックスの利用者が多いのですが、ローカルのカフェの方が価格もお手頃で、地元のメニューが楽しめるんです。
ちなみにこのセットは10リンギットそこそこのお値段。
オールドタウンホワイトコーヒーのウェブサイトはこちら。
ちなみにAmazonでもオールドタウンホワイトコーヒーの商品が販売されています。
いやいや、コーヒーとトーストだけじゃあもの足りない。朝からガッツリ食べなきゃ!なんていう方は、オールドタウンホワイトコーヒーでもいろいろなメニューが楽しめます。
その他にも有名な飲食チェーンでは「パパリッチ」、2階には「クイズイン」というフードコートや「バーガーキング」もあるのでお勧めです。
早朝のフードコートはとっても閑散としており、朝陽を浴びながらテラスで食べることもできます。ただし、カラスにご注意ですが・・・
そんな私もトーストだけでは物足りなく、チキンカツとナシゴレンに卵焼きが乗ったメニューを追加。こちらも10リンギット前後で食べられるので、お値打ち感があります。
また、プライオリティパスを持っている方であれば、PLAZA PREMIUM LOUNGEの利用もお勧めですが、 食事のボリュームがやや少なめなのがちょっと惜しい点。プライオリティパスは、楽天プレミアムカード経由で発券するととてもお得。海外旅行傷害保険が自動付帯なので、当サイトではイチ押し。詳しくは下記の記事にて。
LCCで海外旅行に行く人が楽天プレミアムカードを持つべき理由|プライオリティパスと海外旅行傷害保険が自動付帯のコスパ最強カード
海外旅行傷害保険のみであれば、年会費無料のエポスカードが人気。
さてKLIA2で国内線に搭乗するには、出発ロビー左手からゲートJとゲートKがある階下へ降りていきます。
日本人がこのゾーンを利用する機会はボルネオ島(カリマンタン島)のコタキナバルなどに行く場合などに限られるかもしれませんが、ランカウェイへのフライトで利用する現地の方のが大勢います。
【キナバル登山】最新情報を詳しく解説|日程、手配の方法、準備、持ち物など【前編】
キナバル山(標高4,095m)旅行記|札幌から3泊4日、10万円の予算で登れちゃうマレーシアの最高峰
スナイ国際空港からJBセントラル行きのバスに乗る方法と所要時間
スナイ国際空港は、カンボジアのシェムリアップ国際空港のようにとても小さな空港。マレーシア国内だけではなく、インドネシアやタイ、ベトナムへの路線も開かれています。
タラップを降り、熱気が伝わる屋外をしばし歩いてターミナルへ。出発客と到着客とが混交する作りになっており、搭乗の待合ロビーを通過して一般エリアに出ます。
小さな空港は設備が貧弱な印象がありますが、免税店などをあまり利用しない旅行者にとってはターミナル内の移動が楽で、長蛇の列に並ぶこともほとんどありません。
そのためむしろ都合が良いかもしれません。
スナイ国際空港はまさにそんなコンパクトにまとめられた施設。私がこれまで利用した国際空港のなかでは、韓国大邱国際空港に次ぐ規模かも。
大邱・釜山旅行記|プルコギ・レバ刺し・ジャジャ麺に焼き魚。t'way運休直前の新千歳から行く往復9,538円2泊3日のひとり旅
さて早速、空港からバスに乗ってJBセントラルへ移動することにしましょう。バスに乗るためには、まずはじめにターミナル内にあるチケットカウンターで乗車券を購入します。
到着ロビーからの流れはだいたいこのようなイメージです。
コーズウェイリンクバスのチケットカウンターは、だいたい真ん中付近にあります。
出入口側にはレンタカーやタクシーチケットのカウンターが並び、コーズウェイリンクのカウンターもこちら側。エアアジアのシャトルバスのチケットも販売しているみたい。
さっそくカウンターでJBセントラル行きの乗車券を購入しましょう。
カウンターには次のバスの出発時間と運賃が明示されています。とても分かりやすいですね。
「8リンギットをお釣りがないように」と書かれていますので、できれば釣銭なく用意しておきたいところです。
チケットを入手したらその流れでバス乗り場へ。
バスの乗り場は屋外に出た最も奥にあるので、少し時間に余裕をもって向かいましょう。とは言え、バスが到着していても運転手が休憩中で乗車させない、時間になってもなかなか出発しない、というようなこともあります。
スナイ空港にはスターバックスやバーガーキング、サブウェイ、KFC、コンビニもありますので、バスの待ち時間での利用にはちょうど良いかも。
バスの乗り場には、シンガポール入国までのフロー図が書かれた看板が設置されています。フローチャートは次の通り。
- スナイ空港でバスのチケットを購入
- バスに乗車
- JBセントラルで下車
- CIQで出国手続き
- シンガポール側の行き先のバス乗り場に向かい、バスの乗車券を購入
- バスに乗車
- ウッドランズで下車
- CIQで入国手続き
- バスに乗車して目的地へ
といった流れです。
看板の写真がちょっと見ずらいので、コーズウェイリンクのウェブサイトから引用。
スナイ空港から乗るバスは前乗り。チケットには座席番号が書かれていますが、無視して大丈夫。乗車時に運転手さんに渡せば、半券を切り取って返してくれます。
JBセントラルまでの所要時間は40分前後。約30kmの道のりです。
JBセントラルのショッピングモール「シティスクエア」について
バスに揺られて約40分、ジョホールバルの中心地「JBセントラル」に到着です。バスターミナルから人の流れに乗って、まずは上階を目指しましょう。
エスカレーターで上階に上がると、コンコースに出ます。右にCIQ、左がシティセンターへと続くジョホールバル駅です。
ちなみにCIQとは税関、出入国審査、検疫の総称。すぐにマレーシアを出国する際は、右に進みます。詳細は後ほど記述します。
でもせっかくだから、シティスクエアに立ち寄ってみましょう。
駅の中をスルーして反対側から屋外に出ると、シティセンターへと続くスカイウォークがあります。シンガポールとは異なり、欧米からの観光客はほとんど見かけない印象。
スターバックスやセブンイレブンなどもありますが、食事をするならシティスクエア内の飲食店がおすすめ。
スカイウォークで大通りを横断すると、正面に両替所があります。ここを左に曲がるとシティスクエアです。
特に何の特徴もないショッピングセンターですが、どこのSCにもあるようなチェーン店は一通り揃っています。
飲食店も各フロアにあり、最下階と最上階はほぼ飲食店街。フードコートは最上階にあります。
食事に関しては、小籠包で有名な「ディン・タイ・フォン」、「ドラゴンアイ」、「ナンドス」、「パパリッチ」といった有名どころはもちろん、マクドナルドやKFCなどのファストフード、マンゴーで有名な香港の「許留山」などもありますよ。
同じチェーン店であっても、シンガポールより価格設定が低めになっていることが多いので、ここでの利用がおすすめ。
シティスクエアのウェブサイトはこちら
JBセントラルでのマレーシア出国手続き
シティスクエアに寄り道をしたところで、今度はマレーシアの出国手続きです。
CIQ内では「Woodlands」の矢印に従って進みます。週末のお昼はシンガポールからマレーシアへ帰省する人や買い物にやって来る人が多い印象。ちょうど人の流れと逆行するイメージです。
コンコースからは人の流れが決まっていますので、一番右のレーンを歩いて行きましょう。
さらにエスカレーターで上階へ。みんな左側に寄ってますね!
エスカレーターを上がると、CIQの入り口がある広場に出ますので、右へ向かって進みます。ここからは一方通行。
長い通路に沿って進み、折り返したらイミグレーションです。マレーシアは出入国カードはありませんので、審査官にパスポートを渡して手続きが完了したら出国となります。
私が訪れた土曜の午後は、マレーシアから出国する側は閑散としている一方、シンガポールから入国する側は非常に混雑していました。
シンガポールからマレーシア入りをして、スナイ国際空港からのフライトを利用する場合は時間管理に注意が必要です。
JBセントラルからシンガポールウッドランズ行きのバスに乗る方法
出国手続きを終えた後、階下のバス乗り場へ向かいます。
行き先によっていろんなバスがありますが、コーズウェイリンクを利用して、シンガポールの最寄りのMRT駅「クランジ」駅へ行くのであれば、横断歩道を渡って正面のバス乗り場へ向かいます。
国境を越えるバスはCW1からCW6まで全部で7種類あるのですが、ここに停車するバスは
- CW1(MRT「クランジ」行き)
- CW2(クイーンストリート行き)
- CW5(ニュートンサーカス行き)
の3種類です。CW1の場合、運賃は1.5マレーシアリンギットで、乗車時に支払います。マレーシアからの出国の際には、シンガポールドルが使用できないので注意が必要です。
また、バスの乗車券を購入するとき、釣銭が出ないので注意が必要です。でも、乗車前に係員がいていろいろとお世話をしてくれます。
私が利用したときには小銭の所持金が35セン(0.35リンギット)しかありませんでしたが、前の乗客が5リンギット紙幣しか持っていなかったため、前の乗客に1.35リンギットを渡して2人分を購入してもらうように係員が調整してくれました。
なお、バスの乗車レーンがCW1、CW2、CW5と分かれていますが、実際には到着したバスに順次乗せられます。
コーズウェイリンクのウェブサイトはこちら。
ウッドランズでのシンガポールへの入国手続き
さて、バスに乗車してシンガポールのウッドランズを目指します。
ジョホールバルとシンガポールの海峡が橋1本で繋がっているので、渋滞してなかなか進みませんが、陸路で国境を越えるワクワク感をのんびりと楽しみましょう。
車窓の風景を眺めていると、徒歩でシンガポールから橋を渡る人が多いことに気付きます。
徒歩での国境越えが禁止されたという情報がありましたが、マレーシア方面へは再開されているのかもしれません。いっぽうで、マレーシアからシンガポールへ向かって歩いている人は一人もいませんでした。
ちなみに今回利用したポケットWiFi「Glocal Me」は、シンガポールに入国してどこまでマレーシアのパッケージで通信できるのか気になっていました。
少なくとも、橋の上まではマレーシア1日300MB$1.5のパッケージで通信できましたよ。
ポケットWiFiを持っていない人に向けて、当サイトではAISのSIMカードをおすすめしています。アジア14か国で利用可能なタイのプリペイドSIMで、マレーシアでもシンガポールでも使えます。 渡航前に格安で手に入れておくと便利です。
ウッドランズから再びバスに乗車するには?
ウッドランズでの一旦バスから降り、シンガポールへの入国手続きを済ませます。
シンガポールの入国に際しては出入国カードへの記入が必要です。シンガポールのアライバルカードは記入が面倒なほうなので、ちょっと時間がかかります。併せて、筆記具をすぐに取り出せるように準備しておきましょう。
入国手続きを終えると、再びバスに乗車。先ほど乗ってきたバスとは別の車両です。
バスは行き先によってレーンが決まっていますので、間違えないように並びましょう。バスがなかなかやって来ないので、みんな暑いなか柵に寄りかかってスマホの画面を見ています。気長に待っていますね。
MRT「クランジ」駅までの所要時間は短く、あっという間に到着します。陸路で国境を越えるという体験をするには、香港ー深圳並みにとてもお手軽なコース。
なお、クランジ駅はシンガポールのMRTのなかでは、旅行者があまり利用する機会が少ないと思われる南北線の駅。途中でLRTに乗り継ぐ場合など、シンガポールでは交通系ICカードのEZLinkがあると便利です。
ICカードは$5がカード代金で、$7がチャージ分の合計$12で購入できます。窓口で駅員さんに伝えればOK。マリーナベイなどの観光客で混雑する駅では、チケットの購入に時間がかかるので、MRTをよく利用する人なら持っていたほうがいいでしょう。
カードはいろんなタイプがあるようですが、こんな感じのデザインも。シンガポール観光には欠かせません。
日本人旅行者がスナイ国際空港を経由してシンガポールへ入国するようなシチュエーションはあまり考えられませんが、この記事がお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この時の旅行記はこちらから。
シンガポール旅行記|ミッフィちゃんと羽田からエアアジアでクアラルンプールへ