こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
今日は道南の狩場山のお話。7月上旬の山行についてご紹介します。
狩場山は渡島半島の付け根にあって、道南と道央の境目にある狩場山地の最高峰。一帯はヒグマの濃密な生息域としても知られています。
日本三百名山に選ばれていて、標高は1,520m、日本海側に面していることから、遅くまで多くの雪が残り、この一帯の山々と同じく高山植物が多い名山です。
強いて難点を挙げるとしたら、アクセスでしょうか。札幌や函館、室蘭といった都市圏から遠く、事実上、公共交通機関にも頼れないのが現状です。
とは言え、陸の難所であった寿都から瀬棚の間も、トンネルが整備され、車での移動がかなり楽になりました。
また、高速道路網も黒松内まで延伸されており、小樽~余市間も2018年中には供用開始になる見込みです。
こういったことから、狩場山地の山々へは、これまで以上に楽な日帰りができるようになりそうです。
コースは3本ありますが、最も使われているのは千走(ちはせ)新道コース。島牧村から賀老の滝を目指し、さらに林道を走ります。
島牧村には「よってけ!島牧」という道の駅があり、最後のトイレ休憩に便利です。
島牧村の中心部から、千走新道の登山口を目指して
島牧村から狩場岳方向に進み、ちはせ川温泉を過ぎて千走新道コース登山口へ向かいます。
なお、千走新道コースという呼び名は、北海道夏山ガイド⑤「道南・夕張の山々」で付けらている通称です。このガイドブックは、地元ではバイブル的な存在なので、千走新道で通じます。
島牧村ではウェブカメラの動画を配信しています。残念ながら山側を見ることができませんが、現地の天候が確認できます。
また、狩場山の山開き関連は、せたな町が管轄しており、例年7月中旬に行われているようです。2018年の詳細はこちら。
登りのコースタイムは約2時間40分。登山口を出発して、ダケカンバが覆う登山道を、まずは南狩場を目標に登っていきます。
5月から6月に見かけるシラネアオイも、狩場山では7月に見ることができます。残雪が多いからでしょう。
こうして雪解けを追いかけて山に登ると、シーズンを通していろいろなお花を楽しむことが出来ます。
女性はお花好き、いうイメージが定着していますが、山のお花に関していえば、実は男性の方が詳しいのではないか、というのが私の印象です。
みさなん、どう思います?
ちなみに私は全くダメですが、、、
この辺の雪が解けると、お花畑が広がります。
コースはここを通らず、雪が解けるとお花畑の中へは進入できません。
尾根に出る前に真駒内コースと合流します。
いかにも爽やかな、高原ハイキングといったものですが、私が訪れたときは次第にガスに包まれます。
お花を楽しむためにも、狩場山の旬の時期は、表大雪と同じくらいだと思っていいかもしれません。
南狩場を過ぎると山頂は間近。小さな沼地が点在
「南狩場」と名付けられた、地図上の標高点・1464付近を過ぎて、細尾根を200mくらい進むと、しだいに尾根が広くなり、狩場山の山頂が目と鼻の先となります。
この付近には、沼地が点在していて、例えば「親沼」といった名前も付けられています。
雪解け時期には靴を濡らすことになるので、スパッツがあるといいでしょうね。
山頂は濃いガスの中でしたので、親沼の付近で一休み。
晴れていれば羊蹄山や大平山も見えるようです。
そう言えば、遊楽部岳からも狩場山地が見えたので、こちらからも見えるのでしょう。
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今回は景観に恵まれず、お花の時期にも早かったのですが、機会をみて再訪しようと思います。その時には、もっと多くの画像をアップし、北海道夏山ガイドの情報を補完できるような、小さな情報を追加できたらいいと思います。
このブログでは、しばしば書いていることなので繰り返しになるのですが、個人が発信するブログの情報は、イマイチ信憑性が低くなりがちですよね。
インターネット上の情報は、基本的に信用できない、と言われるくらいで、読み手もそこを理解して読んでいます。
でも公式ホームページや、書籍の内容は、1次情報を徹底的に調査されていることが多く、かなりの確率で正確な情報です。
ですからブログで発信する情報は、それらをまとめたような情報ではなく、補完するような内容で構成するのが、立ち位置としてふさわしいのではないかと考えます。
コモ子のやまたび北海道も、ガイドブックを読まれた方が、もう少し詳しく知りたいという点について、情報提供ができるように目指しています。
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いずれも2018年9月調べ。詳しくは、ウェブサイトをご確認ください。
札幌から応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。