ニセイカウシュッペ山は、北大雪でもっとも有名な山として知られ、日本三百名山にも選ばれています。
晴れた日に、高規格道路「旭川紋別道」を層雲峡方面に向かって運転していると、大きな山容が目に飛び込んでくるのですぐにわかるでしょう。
山頂への道のりは、昔より大幅に短くなり、現在では十分に日帰りができるくらいの距離になっています。
これからニセイカウシュッペ山を目指す方、計画の参考になれば幸いです。
登山口へのアクセス方法
北大雪の主要な山々は、南側に国道39号線、北に国道273号線と国道333号線、および旭川紋別道に挟まれるカタチで位置しています。
ニセイカウシュッペ山の登山口は、上川町の市街地から国道273号線を白滝方面に進み、しばらく進んだところにある案内標識に従って、林道へ入ります。
この林道にはダイヤル錠のゲートがありますので、事前にダイヤルナンバーの問い合わせが必要となります。
登山口には大きな駐車スペースがあり、ここから山頂までは5.5kmの道のり。標高はすでに1,137mもあります。
歩きやすい広い尾根を登りきって、岩稜の基部をトラバースする
訪れたのは10月12日。前日に雪が降ったため、夏道は全体的にうっすらと雪が被っています。
靴の選択を迷うところですが、帰り道に雪が解けて泥だらけになることが予想されるので、私は長靴を履いて出発することにします。
天気はが良いと、真っ白に輝く表大雪の峰々が見えてきます。
ニセイカウシュッペ山から表大雪を眺めるには、方角を考慮して早朝がいいですね。
山頂は、沢の源頭部を挟んで対岸になります。大きく捲いて高度を上げながら山頂に至るコースです。
初冬は空気が澄んでいることが多いので、雪がきれいに見えますね。いっぽう、3月や4月は、黄砂やPM2.5の影響で霞む日が多くなるのが残念です。
尾根がだんだん狭くなってきて、視界が開けてくると、ゴツゴツした標高点・1742と背後に通称「大槍」が迫ってきます。
登山道は、標高点・1742の北側を捲くように進み、大槍を見上げます。
振り返ると、表大雪の山並みが素晴らしく、思わず息を飲むシーン。
コルに出ると、アンギラスの眺めが美しい
大槍の基部を捲いてコルに出ると、通称「アンギラス」が見えてきます。
平山から比麻良山へと続く、平らな稜線も見渡せます。
コルからは最後の登り、手前のピークをトラバースして、山頂へと至ります。
高度を上げると、大槍を見下ろすようになり、その背後には表大雪の山並みがズラリ。
最後の登りを振り返って。標高点・1881の奥にある、ひと際高い台形状の山は、おそらく武利岳。
表大雪の展望台としては、ニセイカウシュッペの山頂はピカイチ。
化雲岳から見る表大雪の眺めが格別ですが、愛別岳周辺の山々は見ることが出来ないので、北大雪から眺めるしかないんですよね。
下山時はすっかり雪が解けてしまいましたが、岩稜に雪が残り、山肌が緑という光景は、ヒマラヤやアルプスのようでステキですね。
※この記事は2014年10月12日の山行をもとに作成しました。