1月中旬に南日高の野塚岳に登ってきました。しかもこの時期にスノーシューで、、、汗
ご存知の通り、野塚岳は天馬街道にある野塚トンネル上の山。夏の登山道がないため、積雪期に登るか沢を登るかのいずれかになります。
スキーなら真冬に登るでしょうがスノーシューなら残雪期がメインになるので、ちょっと興味があってやってみました。
一般道で4時間かけて札幌から野塚トンネル十勝側駐車場へ
2016年、年明けの札幌近郊はずっと曇り空が続いて、しかも雪が少ない日々。でも南は天気が良さそうなので、未踏の野塚岳に行くことにします。
前日にレンタカーを借りて3時に札幌を出発。千歳より太平洋側は雪がほとんどないので、わりと快適に、でも4時間かかって野塚トンネル十勝側駐車場に到着です。時刻は午前7時。
登り4時間、下り2時間30分、トータルで7時間くらいを見積もって出発します。
前日の地震(浦河で震度5-)の影響が心配されましたが、特に問題なさそう。
でも今朝はかなり雪が降ったみたい。駐車場はまだ除雪されておらずスタックしたら困るので、今回は駐車場入り口付近に駐車。
準備をして出発。直近のトレースはないものの、まずは・1147を目指して沢沿いに進みます。
駐車場から十勝方面に進んで緩やかな尾根を登っても良かったのですが、距離優先でショートカット。
・1147への急登ラッセルがしびれる
しかし尾根の取り付き地点を手前に取り過ぎたため、予想以上の急登ラッセル。・1147へと続く尾根に上がるまで1時間以上かかってしまいました。
高齢者2人にとっては、さぞかし厳しい登りだったものと想像します。
尾根に上がったらスノーシューを脱ぎ捨てて、アイゼンとピッケルに換装。
やせ細った尾根ですが、それも最初のうちだけ。・1147からは再び広くなります。
・1147直下で斜度が急になり、登りきったところが・1147。直線距離ではここまでで半分に満たないくらいなのですが、雪が締まって地形的にも楽になりそうです。
次の目的地は・1223。左側に雪庇が発達しているので、樹木に沿って登っていきます。
・1223まで進むと、野塚岳の山頂が見えてきます。
両脇が深い沢地形なので、さらに慎重に。
一部は地面が露出しているところもあり、装備を再チェックしています。
ある場所を過ぎると風が強すぎて、身動きするだけでも精いっぱいということもありますからね。
今日はあいにくの天気なので、山頂もトヨニ岳方面もほとんど視界がありません。
厳冬期なので仕方がないのですが、やっぱり山は晴れて青い空が見たいもの。
野塚岳への最後の登りもなかなか急斜面。両手も使って登る母。
アイゼンに換装したため、山頂直下で再び新雪に変わってかなり苦労しています。
75歳を過ぎてもこうして現役で登れるのだから、素晴らしいじゃないですか。
約5時間を要しましたが、正午過ぎに1月中旬の野塚岳に登頂。
視程は20mくらいでしょうか。山頂標識はないので、10mくらい戻った吹き溜まりの陰で一休みをして下山開始です。
本当はこの先のコルから沢を下りてショートカットしたかったのですが、視界が悪く安全を考慮して来た道を引き返します。
下りに2時間30分を要して15時下山。このメンバーの体力や技量は十分に把握しているものの、厳冬期なのでもう少し余裕をみた計画を立てるべきなど、反省点がいくつかありました。
私のような素人こそ、好天の時にしか登るべきではないと感じました。
〇2020年3月下旬のトヨニ岳南峰