こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
私は快晴の青い空に映える白い峰々に魅了され続け、ほとんど毎年10月の初雪シーズンに大雪山系を訪れています。
でも今年は残念ながら足を負傷したためにチャンスを逃しそう。
美瑛岳や化雲岳、音更山などまだまだ行きたい山があるのですが、来シーズンの楽しみになりそうです。
そんな中、過去の訪れた山々の写真を見ながら、多くの皆さんに雪の大雪山の魅力をお伝えしたいと思って記事を書いてみました。
この記事で紹介する山は私が訪れた次の5つです。
- 東大雪のニペソツ山
- 表大雪の黒岳
- 十勝連峰の富良野岳
- 北大雪のニセイカウシュッペ山
- 表大雪の旭岳
お天気とのにらめっこで、快晴の天気と週末の休日が一致するのがポイントになりますが、当たれば最高の山旅が楽しめます。
みなさんにも、ぜひ体験していただきたいと願います。
1.東大雪のニペソツ山
前天狗付近からのニペソツ山
今回ご紹介する山々では、最もハードルが高い東大雪のニペソツ山。
「白ニペに会いたい」と言う人がいるくらい多くの人が憧れる景色です。
初冬に楽しむためには、山頂まで登らなくても前天狗まででもきっと満足できるでしょう。
以前のように16の沢林道から杉沢コースへアクセス出来なくなったため、現状では幌加コースでのアクセスとなります。
ますます遠い山になってしまいましたが、それでも一度はこの景色を見たいもの。
日曜日が高気圧圏内で冷え込むことが予想されているときに、前日に幌加コースから途中まで登ってテント泊をするのも一案でしょう。
ただし、国立公園内ですので推奨できませんが、、、
隣のウペペサンケ山の眺め。冬の東大雪は厳しい姿を見せます。
一直線に並ぶ十勝連峰の眺めが見られるのも、ニペソツ山の魅力です。
2.表大雪の黒岳
黒岳山頂から白雲岳(左奥)
表大雪の黒岳は、黒岳ロープウェイとペアリフトを乗り継げば、2時間足らずで山頂へ至ることができます。
風が強いと厳しいので、快晴でほぼ無風という条件付きになりますが、山頂からの景色は抜群!
お鉢平周辺の山々が近いので、雪の白さが際立ちます。
もちろん石室まで下ってお鉢平を周回したり、北鎮岳や白雲岳を目指すこともできます。
でも、おそらくアイゼンが必要になる箇所があると思います。
たまには山頂で1時間くらいのんびり過ごして、腹8分目くらいで帰るのもいいですよ。
凌雲岳や北鎮岳はもちろん、奥には愛別岳の山頂部も見えます。
山頂でブワっと広がる景色にきっと感動するでしょう。
3.十勝連峰の富良野岳
富良野岳山頂から十勝岳を眺めて
十勝連峰からは富良野岳。
望岳台から登る十勝岳より、十勝岳温泉から登る富良野岳の方が所要時間も短いのが嬉しいです。
無理に山頂まで登らなくても、稜線上の三峰山との分岐点から眺める景色も抜群。
上富良野岳、上ホロカメットク山、十勝岳までを一望でき、奥には表大雪も望むことが出来ます。
山頂まで登ると夕張山地の山々も見渡すことができ、運が良ければ東大雪のニペソツ山や、日高山脈の山々もはるか彼方に見通せるでしょう。
稜線から山頂を目指す場面。夏とは違った一面を見せてくれます。
安政火口手前まででも行く価値あり。真っ白な主稜線を楽しめます。
4.北大雪のニセイカウシュッペ山
途中から眺めるアンギラス
北大雪からはニセイカウシュッペ山。
登山口の標高が高いため、この山も比較的登りやすいですね。
森林限界に出るまでの距離も短いため、風がなく穏やかな天気であれば終始気持ちよく歩くことができます。
小槍、大槍、アンギラスといった険しい姿のピークを間近に見ることができるのも魅力的。
また、山頂からは表大雪の山々を一望できるばかりか、北大雪の山々も縦深に見通せます。
大雪山系の広さを感じることができる山頂からの眺めです。
山頂へと続く道。視界が開けていて終始心地よく感じられます。
初冬の木々は、残雪期や厳冬期とは違った一面を見せてくれます。
5.表大雪の旭岳
5合目手前からの旭岳
最後は表大雪の旭岳です。
ロープウェイを使えば姿見駅まで登れるため、紅葉のピークが過ぎても多くの観光客でにぎわいます。
むしろ下界は紅葉のピークで、山頂は雪で真っ白という最高の景色に出会えるのが10月初旬。
山頂まで登らなくても、姿見の池から安足間岳方向の山塊も楽しめますし、展望台からは十勝連峰も眺められます。
山頂まで登るのはちょっと、、、という方に私がおススメしたいのは、ロープウェイを使わずに紅葉を楽しみながら姿見まで登ること。
姿見の池から真っ白な旭岳を眺めて、ロープウェイで下りるのもいいですよ。
姿見駅から姿見の池までの軽いハイキングでも十分楽しめます。
水面にさざ波一つ立たない姿見の池。キリリとした空気を感じて。
いかがでしたか?10月の大雪山系の魅力を簡単にお伝えしました。
もちろん雪山に準じた知識や装備が必要になりますので、行動は慎重に。
11月以降の曇り空続きの毎日が始まる前に、いち早く雪のシーズンを楽しみませんか。