こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日は樺戸山地のピンネシリの話題。
ピンネシリには山頂部に雨雪量観測所のレーダーがあり、麓から山頂まで管理車道が付いています。
「えっ、それじゃあ登山をしたって面白くないでしょ?」っていう方、ちょっとお待ちください。この管理者道と登山道とは途中で一度だけ交差しますが、その後は山頂まで交わることがありません。
登山道は比較的なだらかで、森林浴をしながら巡る遊歩道といったイメージ。中盤の一部はやや急な箇所もありますが、全体的には緩やかなので歩きやすいと思います。
登山道は東側の新十津川町側と、西側の当別町側に開かれていますが、この記事では新十津川町側から登るコース(砂金沢コース)をご紹介します。
砂金沢コースからピンネシリへの登り方
アクセスは新十津川町から。市街地から「新十津川町そっち岳スキー場」に向かって車を進め、さらに砂金沢沿いの林道を奥へ奥へと進むと、右手にピンネシリへの登山口があります。さらに奥へ100m走ったところに駐車スペースも。
駐車場には大きな案内図があるので、迷子になることはないでしょう。
駐車スペースから、林道をちょっと戻って登山口へ。質素な案内板があります。いよいよここから登山開始。
しばらくは傾斜があまりない歩道歩きなので、ウォーミングアップに最適です。山歩きは身体が温まるまでの最初の1時間くらいが最もつらいもの。いきなり急登から始まると負担が大きくてやめたくなるものです。その点、ピンネシリは身体に優しいですね。
ただし注意点も。標高が低いので日中の気温が高くなる真夏は避けた方がいいかも。虫も多くなるので、6月とか9月以降がいいでしょうね。
走っても気持ちが良さそうな遊歩道。野山を駆けるトレイルランニングの人たちも利用しています。お互いに譲り合って。
コースの大半が樹林帯ということもあり、全体的に花は少な目な印象。訪れたのが7月だからというのもあるでしょうね。
森林限界を超える山々では、高山植物や開放的な景色にばかり注目しがちですが、麓から中腹くらいまでの森を楽しむ、ということも登山の魅力。この山では、それを気付かせてくれるようです。
管理者道と交差する場所。違和感がありますが、車が走ることはないので心配要りません。
エゾシカやキタキツネが道路を渡るときの気持ちを味わえるかも。
足場の悪いトラバース気味の斜面を抜けると、待根山とのコルに出て、一気に展望が開けます。正面にピンネシリが大きく現れます。
ピンネシリからちょっと遠ざかってしまいますが、せっかくなので待根山へ寄ってみることにしましょう。
待根山でランチタイムとピンネシリの眺め
待根山は縦走路の一つのコブみたいなところですが、とっても開放的でランチ休憩にちょうど良いですね。実際に登山口からここまで2時間くらいかかります。爽やかな風が吹いているなかで、ピンネシリを眺めながら広げるお弁当、ハイキングの醍醐味です。
座ってまったりしていると、そのまま大の字になって眠ってしまいそう。
ピンネシリの後ろに見えるのは、神居尻山です。残念ながら縦走路がなくなりましたので、道民の森から単独で登ることに。神居尻山はお花が多い山なので、夏山シーズン初めの5月下旬がおススメ。
待根山とのコルからピンネシリへの登りはお花がたくさん咲いています。足元には木製の階段も整備されているので、登りやすいですね。
ピンネシリに登る途中から待根山を振り返って。
植生が稜線の左右で対照的なことに気付くでしょう。冬期間、日本海側からの風雪が強いことが想像できます。
そしてピンネシリの山頂へ。
山頂にはレーダー施設があります。こうした人工物があるのは、道南の乙部岳、道北の函岳、札幌の手稲山、いずれも見通しが良いのが設置条件でしょうから、眺めは抜群です。
神居尻山への縦走は禁止されています。固定の看板が設置されているので、復旧の見込みはないでしょう。