こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日はピセナイ山の話題。ピセナイ山は日高山脈のなかでは展望の山として知られ、比較的簡単に登ることができるということもあって、まずまずの人気があります。
でもそれは夏の話であって、冬場に訪れる人はあまりいないようす。一番の理由は、林道歩きが長くなり、日帰りが難しくなるからでしょう。
さて、真っ白な日高山脈を眺めたい、そんな衝動に駆られることはありませんか?そんな時の一つの提案として、このピセナイ山をご紹介します。
夏道を忠実に辿り、山頂へ至ると真っ白な中日高と南日高の大展望。ピークに立たないと眺められないところが、モチベーション。さあ、冬の日高に会いに行きましょう。
東の沢左岸林道をスタートに、片道2時間くらいの林道歩き
林道歩きが長くなることを予想し、日の出とともに行動開始できるのがいいでしょう。
最終除雪地点や、自分の車の走行性能、ゲート開閉の有無を考慮してあらかじめ情報収集しておきます。
この記事では、東の沢左岸林道から歩き始めることを想定します。
ピセナイ林道もゲートが開いていれば、車両が通過している可能性があり、その場合は轍(わだち)を歩けば、ラッセル不要です。
ゲートから登山口まで4kmあります。
川沿いに歩く4kmが長く、林道歩きだけで疲れてしまいます。がまんがまん。
夏道の登山口。東の沢左岸林道からだと、1時間30分くらいはみておきたいところ。
さらに20分くらい歩いて、やっと本当の登山口に到着します。ここから尾根に取り付いて、急登が始まります。
夏道の2合目付近までが、かなり急斜面なので、気をつけたいところ。2合目付近から吊り尾根となり、しばらく傾斜が緩やかになります。
左手に谷を挟んで山頂を見上げながら、主稜線まで登ります。
稜線からピークに立てば、大展望が待っている!
標高点・864で稜線に出ます。
左右どちらかに雪庇ができるのではなく、あべこべに吹き溜まりになっているので、ルート取りにかなり苦労。
後半は広めの尾根の登り。
樹木があるので、ラッセルは必至です。
ピークへの最後の登り。山頂に立たなければ、日高山脈の山々を眺められないところが、動機付けになります。
林道歩きを含め、6時間くらいはみておきたいですね。
最後のカリカリの斜面。ピークが近いことを感じさせます。
山頂の標識が見えてきました。のこり僅か。
一気に日高山脈の展望が開けます。最後まで諦めなかった人だけに与えられるご褒美。
せっかくなので、看板の雪を落としておきましょう。
遥かなる山、ペテガリ岳。ルベツネへは遠そうですね。
神威岳の北にある、国境稜線上の標高点・1493。通称「ニシュオマナイ岳」とも言うそうです。
もう少しコンディションが良ければ、カムエクやピリカヌプリも見えるでしょう。
抜群の景観に満足したら帰路に。
登山事故の7割は下山時に発生しているというデータがあるので、慎重に下山したいところ。雪山は雪崩を除けば、特にその傾向が強いと感じます。
なお、狩猟シーズンには入林が制限されることがあります。最新情報をお確かめください。
※この記事は2015年1月4日の山行をもとに作成しました。