更新日:2018年9月2日
こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
2017年から本格的に海外マラソンへの参加を始めるようになり、これまでソウル2回、ホノルル1回、クアラルンプール1回を走ってきましたが、これらの体験を通じて海外マラソンにすっかり魅了され、可能な限り海外のいろいろなレースに参加して魅力を伝えていきたいと考えています。
とは言え、普通のサラリーマンであれば、1年を通じて取得出来る休暇日数や費用の問題もありますので、いかにして周囲の理解を得て、綿密に計画を立てるかという点が焦点になることでしょう。
マラソンに参加するだけの海外渡航を考えた場合、アジア圏であればソウルでは最低2日から参加することも可能で、今回はシンガポールを3日で、ムンバイを4日で参加することにしました。資金面でも時間の使い方においても、ポイントとなるのはやはり航空券の手配で、私は今回ANAマイルの利点をフルに活用して、38,000マイルでシンガポールとムンバイの両方へ参加することにしました。さらに沖縄旅行のおまけ付き。
この記事では、海外マラソンには出てみたいけれど、そんなの夢の話!という方を対象にこんなやり方もあるんだ、ということを感じ取っていただきたく、私の計画をお伝えしていきます。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
ANAマイルで特典航空券のメリットを最大限に生かすには?
ANAのマイレージプログラムで最も価値がある使い方として、ビジネスクラスやファーストクラスで欧米へのフライトを楽しむことだとよく言われます。
しかし、私のように普段はLCCにしか乗らないような庶民にとっては、いかに少ないマイルで行きたい場所へ数多く行くか、という点が焦点になります。ですからフライトは全てエコノミークラスで十分ですし、途中降機をしてLCCで一旦帰国することも検討材料になります。
今回は、すでに2018シンガポールマラソンの申し込みを終えており、往復のチケットをマイルで取得するか、LCCで取得するかを悩んでいたのですが、マイレージプログラムの場合、バンコクで途中降機をすることにより、1月のムンバイマラソンへの参加も出来る可能性が出てきたため、欲張って2つのマラソンに参加できるマイル利用に決めました。旅程は次の通り。
マイレージプログラムにはいろいろなルールがあり、最初はちょっと難解かもしれませんが、ルールを理解するとこのような旅程を組むことができます。
この旅程のポイントは、
- シンガポールを目的地とせずにムンバイを目的地
- 24時間以上滞在の「途中降機」はバンコクに設定
- シンガポールは24時間以内の「乗り継ぎ」
という点です。シンガポールマラソンは前日の19時まで受付をしてくれますので、受付を済ませたらホテルにチェックインをしてすぐに就寝し、翌朝はマラソンに参加。完走後13時のフライトに間に合わせることで、シンガポールではトランジットでマラソンに参加するという計画です。
バンコクは「途中降機」をして、エアアジアで一旦帰国をして2019年を迎え、再びムンバイマラソンの前にエアアジアでタイへ入国。そこから続きの旅程が始まります。特典航空券でムンバイへ飛び、1日だけ観光をしながら受付を済ませ、翌日はマラソンに参加、その日の夜のフライトで成田へ帰国します。
私は札幌在住なので、最後は成田から真っ直ぐ帰ってもいいのですが、もう1回国内での24時間以内の乗り継ぎができますので、沖縄へ立ち寄ってから帰るというおまけ付き。
沖縄ではのんびり過ごしてもいいですし、ソーキそばを食べて泡盛を飲んで帰るだけだっていいじゃないですか。旅先での1日って普段の生活の数倍はいろんな体験ができるものです。
そんなのマイルが無ければできないよ、というお叱りを受けるかもしれませんが、こういう手法もあるということを覚えておくと、今後の選択肢が広がって海外マラソン参加のチャンスが増えていきます。
この記事を読んでいる方には、陸マイラーの方も多いかと思います。マイルは貯めたけど、効果的な利用方法がイマイチ、という方も多いのではないでしょうか。
お金は入口より出口が大事とよく言われますが、マイルだって一緒。上手に使って最大限の恩恵が得られるようにしたいものです。
ちなみに、陸マイラーに関するノウハウは、今のところこのブログでは取り扱っていませんので、別のサイトを参考にしてくださいね。また、マイルはクレジットカードの支払いなどでも、コツコツ積み重ねれば結構貯まりますよ。
バンコク往復はエアアジアでかしこくお得に
このブログでは、エアアジアがいかにお値打ちであるかということを何度かご紹介していますが、今回もバンコクの往復はエアアジアを利用することに決めてチケットを取りました。エアアジアXはエアバスA330なのでそれほど足元は狭くありませんよ。
バンコク往復で約2万8千円、これに国内線の新千歳往復が追加になりますので、総額はおそらく4万円くらいになると思います。Surprice!のウェブサイトで検索しても、中国東方航空の北京経由便が最安値で53,010円なので1万円くらいの開きがあります。ということで、最終的にはANA特典航空券が38,000マイルと20,430円ですので、38,000マイル+約6万円でシンガポールとムンバイ行きの航空券を手配したことになります。
シンガポールマラソンはスーパーアーリーバードで僅か100SGDに!
シンガポールマラソンの参加は、スーパーアーリーバードでエントリーをすることでかなり格安で参加できます。フルマラソンで100SGD。これに手数料が加わって合計108SGDとお値打ち感あり。1JPY=84SGDくらいのレートで計算したとしても、1万円以下で参加できる計算です。それ以降のエントリーは、
- 4月26日から5月31日のアーリーバードエントリーでは115SGD
- 6月1日から10月14日のノーマルでは130SGD
- それ以降は145SGD
となります。なお、日本事務局から申し込む場合、事務局のウェブページが5月17日に開設されましたので、これからの申し込みとなります。2017年の例では、
- 9月20日までの申し込みでは12,000円
- 10月23日までの申し込みでは13,500円
となっています。公式ウェブサイトで早めにエントリーするのが最もお得です。
ムンバイマラソンは申し込み方法がやや煩雑
2019年ムンバイマラソンは1月20日の開催が決まっているのですが、申し込みが始まったのが、2018年7月29日でした。
申し込みはウェブサイトから行いますが、すべて英語でやや煩雑です。
- ブラウザの設定によっては生年月日の登録でエラーが出る
- 直近のマラソン参加時のタイムをウェブサイトを通じてリンクさせる
- パスポートの画像をアップロードする
といった手間が発生しました。今までエントリーしたどの大会よりも面倒だと感じます。
ただし参加費用は、3,400インドルピー(日本円で5,300円程度)と低く抑えられているため、お財布に優しいですよね。
スケジュールがタイトで、リスクがいくつかあることも許容する
特典航空券は航空会社の都合で欠航や遅延となった場合、その後の旅程を保証されず、しかも旅程通りに搭乗しないとならないルールがあります。また、この旅程はかなりタイトなスケジュールになっており、
- バンコクでのドンムアン空港とスワンナプーム空港間での移動が必要
- シンガポールでは到着予定時刻から、受付締め切りまで僅か3時間35分
- ムンバイ到着が深夜(ムンバイへの渡航は初めて)
- 12月の羽田空港で野宿の可能性
- マラソン翌日に成田から羽田の移動と沖縄観光
といったことが挙げられます。でも、そんなこともすべて楽しめちゃうのが、1人旅。みなさんもオリジナルの旅程を組んで、お得に海外マラソンを楽しみませんか?