こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。
今日は暑寒別岳の話題。
暑寒別岳は日本二百名山の一つで、増毛山地の最高峰でもあります。夏道は、暑寒コースと箸別コースの2本があり、雨竜沼湿原から南暑寒岳を経由する縦走コースもあります。
〇2019年の雨竜沼湿原と南暑寒岳の様子
【雨竜沼湿原・南暑寒岳】ゲートパークへのアクセスや服装、7月上旬の開花状況など
暑寒別岳は日本海に面しているので雪が多く、緩やかな斜面にお花がたくさん咲き、残雪と緑のコントラストが美しい7月頃の登山がおススメです。
箸別コースと暑寒コースは、ほぼ同じくらいの時間で登ることができ、どちらも登山口には広く舗装された駐車場と小屋があり、コースもよく整備されています。
箸別コースは距離が長いので、朝早く出発
暑寒別岳を南暑寒岳から見ると、とても大きく懐が深い印象を受けます。これは群別岳や浜益岳などから見ても同様、増毛山地の最高峰たる風格を備えています。
いっぽう、北側から見るた場合、緩やかで安らぎを与えてくれるような姿が印象的。空知地方と留萌地方では、この山の持つイメージが僅かに違うのかもしれませんね。
さて、箸別コースは長い尾根を歩くことになりますが、足腰にはやさしそう。日高山脈や長い縦走でちょっと疲れ気味のときには、リフレッシュの登山ができそうです。
避難小屋の壁面には、レトロな登山案内図。
奥白利岳(奥白利加山)とは、最近の呼び名で奥徳富岳のことですね。
よく整備された登山道では、入り口にこのように立派な案内図があることが多いです。管理者が増毛町となっていることから、観光やレクリエーションの資源として位置づけしているのでしょう。登山者としてはとてもありがたいですね。
広く舗装された駐車場で準備をし、避難小屋を右手に見ながら登山を始めましょう。
ポストがあるので、届出もしっかりと。北海道警察では、登山届をメールで送ることができるのでとても便利です。
北海道警察への登山届はコチラ。
通常、登山口に設置されているものは、管轄する森林管理署や自治体によるものが多く、ここに設置されているものも、留萌南部森林管理署が利用者の動向を調べるための資料とするものです。記入は任意とありますが、他の行政機関との情報共有もあると思いますので、記入を推奨します。
長い尾根と言いましたが、このコースは7合目まで実に単調な道で、視界もほとんどありません。延々とダラダラとした登りが続くので、話し相手がいなければ退屈かもしれませんね。
ときどき左手に、雨竜沼湿原を遠望できるのが癒されますが、ちょっと遠いかも。そんな感じで2時間以上は歩き続けます。
それとかなり重要なことなのですが、登山口からずっとブヨや蚊が多く、虫刺されは必須。サポートタイツを履いて防虫スプレーをかけますが、ほとんど効果がありません。
虫刺されの跡がみっともなくて、2週間くらい素足を見せられなくなるかもしれませんので、女性の方は要注意。
樹林帯を抜けると一気に爽やかな草原となり、高山植物を見ながら気持ちのよい高原歩きが楽しめます。
振り返ると留萌方向へと伸びる日本海の海岸線がとっても美しく輝いています。
雨竜沼湿原と彼方には雲海に浮かぶ十勝連峰も眺められます。
通称「西暑寒岳」と呼ばれている標高点・1413が右手に見えると、山頂はもうすぐです。
ここも積雪期に登ってみたい山ですよね。
暑寒別岳の山頂は、標識がちょっとうるさく感じますが、まあそれも個性なんですよね。
ここからの眺める景色は素晴らしいものがあります。
まずは、南暑寒岳へ至る尾根(右側)と1100m台地の湖沼群。
水は恵岱別川となって雨竜川~石狩川と合流します。
こちらは、群別岳(右)と奥徳富岳(左)。
残雪期に訪れたい山々ですね。
〇残雪期(2017年5月)の群別岳の記事
下山は来た道を戻るのが通常です。登山口が近くなるにつれ、蚊とブヨの襲来に閉口しますが、それも夏山の魅力の一つといったところでしょうね。
下山後は日本海側にある日帰り専用温泉、岩尾温泉「あったま~る」が便利。
冷鉱泉の温泉で、内湯と露天風呂のシンプルな作りですが、登山帰りには十分ですよ。
12月~3月は冬期間の休業になりますので(平成29年現在)、詳細は増毛町のウェブサイトをご確認ください。
この記事は、2014年8月に箸別コースから訪れた山行をもとに作成しました。