今日の話題は、台北市で親しまれている陽明山について。
陽明山は台北市の郊外に位置する山で、標高はおよそ1,000m。ゆっくり登っても半日くらいで楽しめます。
コロナ以前は台北へのフライトは数多く、週末2日間での弾丸トリップも可能でした。金曜深夜出発なら、1泊2日の旅程でもスケジュールに余裕があります。
例えば、こんな感じ。土曜日あさイチのフライトで台北入りし、まずはホテルで荷物を置かせてもらい、陽明山へ直行。山頂に登って下山後はホテルに帰ってシャワーを浴びて、夜の台北市内で屋台や街をプラプラと。
日曜日は午前中に観光をして午後のフライトで帰国すれば、たった2日の週末でとっても充実したOFFを過ごせます。
LCCなら2万円くらいからでも遊べます。
陽明山ってどんな山?
陽明山は台北市北部の郊外に位置する山で、一帯は陽明山国家公園に指定されています。
有名な故宮博物院から直線距離で10kmも離れておらず、西側にある淡水からでもほとんど同じくらいの距離になります。
最高峰は七星山というピークで標高は1,120m。360度の展望が楽しめます。
MRT劍潭駅からバスに揺られて陽明山へ
2017年正月は台北市内で3日間過ごしました。今日は2日目、陽明山七星山に登りました。
前夜、士林夜市から帰る途中に劍潭駅でバス停の確認を済ませておきました。当初は西門町から乗車する予定でしたが、劍潭駅にも260番のバスが止まることを確認したため、こちらから乗ることに。
ところが駅前のバス停で待っていても、260番のバスは来るのですが、台北駅行きしか通過しないのです。んっ?と疑問に思い、自分たちが反対車線にいることに気付きます。そう、日本と逆なんですよね。
陽明山行きのバス停は、道路を渡って反対車線側のかなり離れた場所にありました。
ちなみに当時の台北市内のバスは、悠々卡(交通ICカード)を乗車時にかざす場合と、下車時にかざす場合、上下車時両方にかざす場合がありました。しかし現在は、乗車時と下車時の両方かざす必要があるそうです。
終点からさらにバスに乗っても歩いてもOK
終点の陽明山バスターミナルに到着すると、乗り継ぎのバスがたくさん並んでいます。登山口の近くにあるビジターセンターまでは、遊歩道を歩いて約15分約800mくらいの距離ですが、マイクロバスで登山口へ向かうこともできます。
日本でもそうですが、車で行けるギリギリまで行こうとするのが登山者の心理。だからバスを待っている人がかなりの行列をつくっています。
私は並ぶのが面倒なので、ウォーミングアップを兼ねて遊歩道を歩くことに。
周囲には小さな売店やトイレもありますが、コンビニはちょっと戻らないとありませんので、買い物は駅で済ませてきた方がいいと思います。
遊歩道を歩いて七星山苗圃登山口へ。
ここの手前にはビジターセンターがにあり、日本語のガイド地図を手に入れられます。トイレもありますし、売店やカフェっぽいレストランもありました。
朝のうちは空一面に広がっていた雲が一気に晴れて、七星山のピークが見えてきました。
初心者向けの易しいコースで七星山主峰へ
この山には3つのコースがあります。ここから登るコースは最後までほぼ石段が整備されていて、山頂まで階段を登っていくようなイメージです。
子どもたちも多いですし、ラフなスタイルで歩いている人もたくさんいます。だからいかにも”これから登山に行くぞ”的な服装だとかえって目立ってしまうかも。
この1か月前には韓国ソウル市内の北漢山にも登ったのですが、標高はさほど変わらないのに、登山スタイルはまったく違いました。韓国の人たちは日本人と一緒で登山コーデにこだわりがある印象を受けました。
急な石段を登りきったあたりで、眺めがグッとよくなります。見えている市街地は台北市内でしょうか。
登っているときに右手に見えてくるのが七星山の東峰。七星山主峰と東峰とのコルには小油抗の登山口からのコースとの分岐があり、そちらからのほうが最短距離で登れるようです。
そして山頂直下ではなぜか行列が。しばらく並んで待っていたら先に行っていた母から声がかかり、山頂標識でスナップ写真を撮るための行列とのこと。そのくらい人気なんですね。
主峰から次いで東峰、七星公園を経由して下山
標高1,120mの七星山主峰、台北市の最高峰に到着です。地元の人にはとても親しまれている山なんですね。外国人はあまり訪れない場所だと思います。
山頂で同行者と日本語で話していると、現地の年配の方が「日本人?グッドグッド!」と声をかけてくれました。苦労して何かを達成する喜びとか共通の趣味の世界は、国境を越えて共有できるものだと思いました。
山頂から来た道を戻ってコルまで一度下り、反対側の東峰へ。東峰の山頂は本峰より人が少なくて3分の1くらい。普段着で訪れる若い人が多く、服装も日本とほとんど変わらない印象。みなさんいい笑顔です。
帰り道は東峰から七星公園を経由して苗圃登山口へ戻るルートで下山します。
こちらのルートは七星公園までずっと視界が開けているので、天気が良ければ景色を楽しむことができます。再びガスが晴れて、振り返るとどっしりとした七星山東峰。
下山はこちらのコースがおススメです。
七星公園手前に東屋があります。夜になれば星空と台北市街の夜景を見られそうです。
七星公園は大きな芝生がある広場になっています。ここにはトイレもあるので便利。
下山中に同行者と話していると、前を歩いていた女性が振り返って「日本人ですか?」と話しかけられました。旅慣れしている方で、たくさんの現地情報を教えていただき感謝。特に今まで食べず嫌いだった臭豆腐についてのお話は、チャレンジしてみる勇気を与えてくれました。
バスで市街地へ帰る
下山後にビジターセンターに立ち寄ると、108系統のバスについての案内がありました。遊園公車と書かれているバスが小油抗と冷水抗登山口へ行って、最終的に陽明山バスターミナルに戻ってくるとのこと。マイクロバスですね。
ビジターセンターには日本語の地図も置かれています。登る前に立ち寄って確認したほうがいいですね。
台北駅へ戻るの260系統のバスは、バスが並んでいるモータープールより少しだけ下りた所にあるバス停が始発になります。下山260という看板があります。
また、MRT劍潭駅行きの紅5系統のバスはこのバス停より50mくらい手前(上)にあります。
台北駅へ向かう260系統はMRT士林駅や劍潭駅にも停まりますが、往路と復路ではルートが若干違うようです。