深夜早朝から山に登り始めると、雲の上に飛び出して眼下に雲海を眺めることができます。また、山肌に朝陽を浴びて燃えるように赤く染まる山々も見ることができます。今日は今まで登った山々からそんなワンシーンを切り取ってみたいと思います。
前日に公開したブログに続いて、今回は、オプタテシケ山からトムラウシ山への区間について。オプタテシケ山からの下りでは「もう引き返すことはできない」という背水の陣で挑むことになりますが、ここを踏破したら何事にも代えられないような自信と喜びに満ち溢れます。
十勝連峰から表大雪とを結ぶ縦走路は、大雪山系の中では特に歩く人が少ないルートですが、ここは大雪山系の奥深さを感じる素晴らしい縦走路です。通常は重たいテント泊装備を担いでの移動になりますが、今回は日帰り装備で美瑛富士登山口から天人峡温泉まで1日で一気に駆け抜けます。
誰もが憧れる十勝連峰から表大雪への縦走。でも実現した人はそれほど多くないと思う。そこで今回は白金温泉から入山してトムラウシ山に登り、化雲岳から下山する周回ルートを計画。下山後の自転車区間も入れれば日帰りで十分満喫できる距離だ。
十勝連峰全山日帰り縦走の後編。オプタテシケ山からの折り返し後は、ほとんど雲の中なのでそれほど楽しくありませんでしたが、雨に降られることもなく、風も穏やかで安心して歩くことが出来ました。総歩行時間は16時間50分(休憩時間を含む)です。
2020年6月、十勝岳温泉から十勝連峰全山縦走をやってみましたので、情報共有します。このルートは2015年にも歩いたことがあり、どの登山口を起点にすべきか悩むのですが、今回も十勝岳温泉から。一部にはまだ雪が残り、高山植物の旬にも早かったみたいです。
2015年7月下旬、十勝岳温泉⇨富良野岳⇨十勝岳⇨美瑛岳⇨オプタテシケ山を日帰りで縦走してみました。普通は1泊2日をかけて歩く十勝連峰ですが、ちょっと頑張れば日帰りでも縦走することが出来ます。
オプタテシケ山の日帰り登山。白金温泉から涸沢林道を30分ほど歩いて登山口へ。山頂まで約5時間30分、美瑛富士へも立ち寄って11時間の山歩き。昼間の時間が長い7月下旬、残雪も消え、お花も満開。まだ夜が明ける前の早朝3時に出発です。
十勝連峰は、主峰の十勝岳を中央に、富良野岳からオプタテシケ山までの一連の山々を指します。夏道が無い境山や下ホロカメットク山などを除くと、原始ケ原から富良野岳を経てオプタテシケ山、表大雪のトムラウシ山、そして北海道の最高峰、旭岳や黒岳まで縦走することができます。北海道で最も標高が高い中央高地に、縦走のロングコースがあることは、たいへん素晴らしいことです。この記事では、十勝連峰の縦走路を富良野岳から十勝岳を経てオプタテシケ山まで日帰りしたみたい方や興味がある方に向け、私が実際に歩いてみたお話を紹介するものです。日照時間が最も長い6月後半でも、日の出から日没までかかりますが、体力に自信がある方はチャレンジしてみてください。